目次
記事の要約
- Netgear EX6200の脆弱性CVE-2025-4150が公開された
- sub_54340関数におけるバッファオーバーフロー脆弱性が存在する
- リモートから攻撃が可能で、深刻度が高いと評価されている
Netgear EX6200 バッファオーバーフロー脆弱性に関する報告
VulDBは2025年5月1日、Netgear EX6200 1.0.3.94における深刻な脆弱性CVE-2025-4150を公開した。この脆弱性は、sub_54340関数におけるバッファオーバーフローに起因するもので、リモートからの攻撃が可能であると報告されている。
攻撃者は、引数hostの操作を通じてバッファオーバーフローを引き起こし、システムの制御を奪う可能性がある。この脆弱性は、CWE-120(バッファオーバーフロー)とCWE-119(メモリ破損)に分類され、CVSSスコアは8.7(HIGH)と評価されているのだ。
VulDBの報告によると、ベンダーであるNetgear社には早期にこの脆弱性について連絡が行われたものの、いかなる対応もなかったという。この脆弱性の深刻さを鑑み、Netgear EX6200を使用しているユーザーは、早急な対策を検討する必要があるだろう。
脆弱性詳細と対策
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-4150 |
影響を受ける製品 | Netgear EX6200 バージョン1.0.3.94 |
脆弱性の種類 | バッファオーバーフロー |
深刻度 | HIGH (CVSS 8.7) |
攻撃ベクトル | ネットワーク (AV:N) |
攻撃の複雑さ | 低 (AC:L) |
認証 | 低 (PR:L) |
ユーザーインターフェース | 不要 (UI:N) |
報告者 | jyangling3 (VulDB User) |
参考情報 | vuldb.com: VDB-306682 |
バッファオーバーフローについて
バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータ書き込みを行う脆弱性のことだ。これは、プログラムがバッファのサイズを適切にチェックせずにデータを受け入れる場合に発生する。
- 予期せぬプログラムの動作
- システムクラッシュ
- リモートコード実行
バッファオーバーフローは、攻撃者が悪意のあるコードを実行させ、システムを乗っ取ったり、機密情報を盗んだりする可能性があるため、非常に危険な脆弱性である。
CVE-2025-4150に関する考察
Netgear EX6200におけるCVE-2025-4150は、リモートからの攻撃が可能であるため、非常に危険な脆弱性であると言える。迅速なパッチ適用が不可欠であり、ベンダーであるNetgear社からの対応が待たれる。
今後、同様の脆弱性が他のNetgear製品にも存在する可能性があるため、定期的なセキュリティアップデートの確認と適用が重要となるだろう。また、ユーザー自身もセキュリティ意識を高め、不審なネットワーク接続やソフトウェアのダウンロードには注意する必要がある。
この脆弱性の発見と公開は、セキュリティ対策の重要性を改めて認識させるものだ。企業は、製品開発段階からセキュリティを考慮し、脆弱性発見後の迅速な対応体制を構築する必要があるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4150」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4150, (参照 2025-05-15).