目次
記事の要約
- SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0にSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-4173が発見された
- Master.phpのdelete_cart関数の引数IDの操作が原因
- リモートから攻撃可能で、CVSSスコアは5.3(MEDIUM)と評価されている
SourceCodester Online Eyewear ShopのSQLインジェクション脆弱性
SourceCodesterは2025年5月1日、自社製品であるOnline Eyewear Shop 1.0において、深刻なセキュリティ脆弱性を公開した。この脆弱性は、CVE-2025-4173として識別されており、SQLインジェクション攻撃を受ける可能性があるのだ。
脆弱性の原因は、/oews/classes/Master.php?f=delete_cartファイル内のdelete_cart関数にある。引数IDの操作によってSQLインジェクション攻撃が可能となり、攻撃者はデータベースへの不正アクセスを試みることができる。この攻撃はリモートから実行できるため、危険性が高いと言えるだろう。
VulDBにもこの脆弱性に関する情報が登録されており、VDB-306793として公開されている。公開されたエクスプロイトコードも存在するため、早急な対策が必要だ。SourceCodesterは、この脆弱性に対するパッチをリリースする予定であると発表している。
この脆弱性は、CWE-89(SQL Injection)とCWE-74(Injection)に分類される。CVSSv3ベクトルはAV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:Lで、CVSSスコアは6.3(MEDIUM)と評価されている。CVSSv2ベクトルはAV:N/AC:L/AT:N/PR:L/UI:N/VC:L/VI:L/VA:L/SC:N/SI:N/SA:Nで、CVSSスコアは4.0(MEDIUM)と評価されている。
脆弱性詳細と対策
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-4173 |
影響を受ける製品 | SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0 |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション |
影響範囲 | Master.phpのdelete_cart関数 |
攻撃方法 | リモート攻撃 |
CVSSv3スコア | 6.3 (MEDIUM) |
CVSSv2スコア | 4.0 (MEDIUM) |
公開日 | 2025-05-01 |
更新日 | 2025-05-01 |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法である。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることができるのだ。
- データベースへの不正アクセス
- データの改ざん・削除
- システムの乗っ取り
SQLインジェクションを防ぐためには、パラメータ化されたクエリを使用したり、入力値のバリデーションを徹底する必要がある。適切なセキュリティ対策を講じることで、このような攻撃からシステムを保護することができる。
SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0の脆弱性に関する考察
SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0におけるSQLインジェクション脆弱性の発見は、Webアプリケーションのセキュリティの重要性を改めて示している。迅速なパッチ適用と、開発プロセスにおけるセキュリティ対策の強化が不可欠だ。この脆弱性への対応は、ユーザーデータの保護という観点からも非常に重要である。
今後、同様の脆弱性が他のWebアプリケーションでも発見される可能性がある。開発者は、セキュリティに関するベストプラクティスを理解し、安全なコードを作成する必要があるだろう。定期的なセキュリティ監査の実施も、脆弱性の早期発見に繋がる有効な手段と言える。
SourceCodesterには、この脆弱性に対する迅速かつ効果的な対応が期待される。また、ユーザーに対しても、脆弱性に関する情報を分かりやすく伝え、適切な対策を講じるよう促す必要があるだろう。継続的なセキュリティアップデートと、ユーザーへの情報提供が、信頼回復に繋がるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4173」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4173, (参照 2025-05-15).