目次
記事の要約
- SourceCodester Simple To-Do List System 1.0にSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-4247が発見された
- delete_task.phpファイルのID引数の操作によりSQLインジェクション攻撃が可能
- リモートからの攻撃が可能で、CVSSスコアは5.3(MEDIUM)と評価されている
SourceCodester Simple To-Do List SystemのSQLインジェクション脆弱性
VulDBは2025年5月4日、SourceCodester Simple To-Do List System 1.0における深刻なセキュリティ脆弱性CVE-2025-4247を公開した。この脆弱性は、delete_task.phpファイルのID引数を操作することでSQLインジェクション攻撃を可能にするものだ。
攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用し、システムに不正アクセスしたり、データを改ざんしたりする可能性がある。この脆弱性は、既に公開されており、悪用されるリスクも高いとVulDBは警告しているのだ。
CVE-2025-4247は、Common Weakness Enumeration (CWE)ではCWE-89(SQL Injection)とCWE-74(Injection)に分類され、CVSS v3のベーススコアは6.3(MEDIUM)、CVSS v2のベーススコアは4.0(MEDIUM)と評価されている。SourceCodesterは、この脆弱性に対する修正パッチを公開する必要があるだろう。
この脆弱性に関する情報は、VulDBのウェブサイトで公開されている。zonesecがVulDBユーザーとしてこの脆弱性を報告したことが、公開情報から確認できる。
脆弱性情報詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-4247 |
影響を受ける製品 | SourceCodester Simple To-Do List System 1.0 |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション |
影響を受けるファイル | /delete_task.php |
攻撃方法 | リモート攻撃 |
CVSS v3 ベーススコア | 6.3 (MEDIUM) |
CVSS v2 ベーススコア | 4.0 (MEDIUM) |
CWE | CWE-89, CWE-74 |
公開日 | 2025年5月4日 |
報告者 | zonesec (VulDB User) |
SQLインジェクション脆弱性について
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法だ。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることが可能になる。
- データベースへの不正アクセス
- データの改ざん・削除
- システムの乗っ取り
SQLインジェクションは、Webアプリケーションのセキュリティにおいて最も深刻な脅威の一つであり、適切な対策が不可欠である。パラメータ化されたクエリや入力値の検証など、適切な対策を行う必要があるのだ。
CVE-2025-4247に関する考察
SourceCodester Simple To-Do List System 1.0におけるSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-4247の発見は、Webアプリケーションのセキュリティの重要性を改めて示している。迅速なパッチ適用と、開発段階からのセキュリティ対策の徹底が求められるだろう。この脆弱性の発見は、開発者にとって、セキュリティ対策の重要性を再認識させる機会となる。
今後、同様の脆弱性が他のWebアプリケーションでも発見される可能性がある。そのため、開発者は、セキュリティに関するベストプラクティスを理解し、最新のセキュリティ情報を常に把握しておく必要がある。定期的なセキュリティ監査の実施も、リスク軽減に繋がるだろう。
SourceCodesterは、この脆弱性に対する迅速な対応と、将来的なセキュリティ強化策の発表が期待される。ユーザーは、最新版へのアップデートを行うことで、この脆弱性によるリスクを軽減できるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4247」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4247, (参照 2025-05-15).