目次
記事の要約
- TCMANのGIM v11におけるSQLインジェクション脆弱性を公開した
- 認証されていない攻撃者がデータベースの情報を取得・更新・削除できる
- CVE-2025-40622としてスペイン国立サイバーセキュリティ研究所が発表
TCMANのGIM v11における脆弱性に関する情報
スペイン国立サイバーセキュリティ研究所(INCIBE)は、2025年5月6日にTCMANのGIM v11における複数の脆弱性を公開した。これらの脆弱性の中で最も深刻なのは、SQLインジェクション脆弱性である。
このSQLインジェクション脆弱性により、認証されていない攻撃者がSQL文を注入し、データベース内の全ての情報を取得、更新、削除することが可能となる。具体的には、’GetLastDatePasswordChange’エンドポイントの’username’パラメータにSQLインジェクションが可能であることが確認されているのだ。
CVSSスコアは9.3と高く、深刻度レベルはCRITICALに分類されている。この脆弱性は、v11において影響を受けることが確認されており、迅速な対応が必要となる。
脆弱性の発見者はPablo Pardo氏である。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | SQLインジェクション |
影響を受ける製品 | TCMAN GIM v11 |
深刻度 | CRITICAL |
CVSSスコア | 9.3 |
CVE ID | CVE-2025-40622 |
発表日 | 2025年5月6日 |
発見者 | Pablo Pardo |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法である。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることが可能になる。
- データベースへの不正アクセス
- データの改ざん・削除
- システムの乗っ取り
SQLインジェクションは、Webアプリケーションのセキュリティにおいて最も深刻な脅威の一つであり、適切な対策が不可欠だ。
CVE-2025-40622に関する考察
TCMAN GIM v11におけるSQLインジェクション脆弱性(CVE-2025-40622)は、データベースへの不正アクセスを許してしまうため、非常に危険な脆弱性だ。迅速なパッチ適用が求められるのは言うまでもない。
今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性がある。攻撃者は、機密データの窃取やシステムの破壊などを企てるだろう。そのため、TCMANは迅速なパッチ提供だけでなく、ユーザーへの周知徹底も重要となる。
対策としては、速やかなパッチ適用に加え、入力値の検証やパラメータ化クエリなどのセキュリティ対策を徹底することが重要だ。また、定期的なセキュリティ監査の実施も有効な手段となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-40622」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-40622, (参照 2025-05-15).