目次
記事の要約
- Tenda AC1206ルーターの脆弱性CVE-2025-4298が公開された
- formSetCfm関数のバッファオーバーフローにより、リモート攻撃が可能
- バージョン15.03.06.23以前のファームウェアが影響を受ける
Tenda AC1206ルーターの脆弱性情報公開
VulDBは2025年5月5日、Tenda AC1206ルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4298に関する情報を公開した。この脆弱性は、/goform/setcfmファイルのformSetCfm関数におけるバッファオーバーフローに起因するもので、リモートからの攻撃が可能であることが明らかになっている。
攻撃者は、この脆弱性を悪用することで、ルーターの制御を奪取したり、機密情報を窃取する可能性がある。そのため、Tenda AC1206を使用しているユーザーは、早急にファームウェアのアップデートを行う必要があるのだ。この脆弱性は、既に公開されており、悪用される可能性も高いとされている。
VulDBは、この脆弱性の発見者であるCH13hh氏(VulDBユーザー)に謝意を表している。また、関連情報としてVulDBのデータベースへのエントリや、脆弱性の詳細を説明するGitHubリポジトリへのリンクも公開されている。
Tenda社は、この脆弱性に対処するためのファームウェアアップデートを提供する予定だ。ユーザーは、Tenda社の公式ウェブサイトを確認し、最新のファームウェアをダウンロードしてインストールする必要がある。
影響を受けるTenda AC1206ルーターのバージョン
バージョン | 影響 |
---|---|
15.03.06.0 | 影響を受ける |
15.03.06.1 | 影響を受ける |
15.03.06.2 | 影響を受ける |
15.03.06.3 | 影響を受ける |
15.03.06.4 | 影響を受ける |
15.03.06.5 | 影響を受ける |
15.03.06.6 | 影響を受ける |
15.03.06.7 | 影響を受ける |
15.03.06.8 | 影響を受ける |
15.03.06.9 | 影響を受ける |
15.03.06.10 | 影響を受ける |
15.03.06.11 | 影響を受ける |
15.03.06.12 | 影響を受ける |
15.03.06.13 | 影響を受ける |
15.03.06.14 | 影響を受ける |
15.03.06.15 | 影響を受ける |
15.03.06.16 | 影響を受ける |
15.03.06.17 | 影響を受ける |
15.03.06.18 | 影響を受ける |
15.03.06.19 | 影響を受ける |
15.03.06.20 | 影響を受ける |
15.03.06.21 | 影響を受ける |
15.03.06.22 | 影響を受ける |
15.03.06.23 | 影響を受ける |
バッファオーバーフロー脆弱性について
バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことだ。これは、プログラムがデータのサイズを適切にチェックしていない場合に発生する。
- 予期せぬプログラムの動作
- システムクラッシュ
- リモートコード実行
バッファオーバーフローは、攻撃者が悪意のあるコードを実行させる可能性があるため、非常に危険な脆弱性である。そのため、プログラム開発時には、バッファオーバーフローを防ぐための対策を講じる必要がある。
CVE-2025-4298に関する考察
Tenda AC1206ルーターの脆弱性CVE-2025-4298は、リモート攻撃が可能であるため、非常に危険性が高いと言える。迅速なファームウェアアップデートが、被害拡大を防ぐ上で重要だ。しかし、アップデートが遅れたり、アップデート自体に脆弱性があったりする可能性も考慮する必要がある。
アップデートによる解決策以外に、侵入検知システムやファイアウォールなどのセキュリティ対策を強化することで、攻撃を検知・防御する体制を整えることが重要である。また、定期的なセキュリティ監査を実施し、脆弱性の早期発見・対応に努めるべきだ。
将来的には、より安全なファームウェア設計や、自動アップデート機能の強化などが求められるだろう。さらに、IoTデバイスのセキュリティに関する啓発活動の強化も必要不可欠である。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4298」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4298, (参照 2025-05-15).