目次
記事の要約
- Tenda DAP-1520の脆弱性CVE-2025-4356が公開された
- Authentication Handlerのmod_graph_auth_uri_handler関数にスタックベースのバッファオーバーフローが存在
- リモートから攻撃が可能で、CVSSスコアは8.7(HIGH)と評価されている
Tenda DAP-1520の脆弱性情報公開
VulDBは2025年5月6日、Tenda DAP-1520 1.10B04_BETA02における深刻な脆弱性CVE-2025-4356を公開した。この脆弱性は、Authentication Handlerコンポーネントの/storageファイル内のmod_graph_auth_uri_handler関数に存在するスタックベースのバッファオーバーフローである。
この脆弱性により、リモートからの攻撃が可能となる。攻撃者は、この脆弱性を悪用してシステムを制御したり、機密情報を盗む可能性があるのだ。そのため、迅速な対策が求められる。
VulDBは、この脆弱性の詳細な技術情報を公開し、ユーザーへの注意喚起を行っている。また、Tenda社にもこの脆弱性に関する情報が提供されていると推測される。
この脆弱性は、既に公開されており、悪用される可能性があるため、早急な対策が必要だ。Tenda DAP-1520を使用しているユーザーは、最新のファームウェアにアップデートするなど、適切な対策を行うべきである。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-4356 |
公開日 | 2025-05-06 |
更新日 | 2025-05-06 |
影響を受ける製品 | Tenda DAP-1520 バージョン1.10B04_BETA02 |
脆弱性の種類 | スタックベースのバッファオーバーフロー |
影響を受けるコンポーネント | Authentication Handler |
影響を受けるファイル | /storage |
影響を受ける関数 | mod_graph_auth_uri_handler |
攻撃ベクトル | ネットワーク(AV:N) |
攻撃の複雑さ | 低(AC:L) |
認証 | 低(PR:L) |
CVSS v4 | 8.7(HIGH) |
CVSS v3.1 | 8.8(HIGH) |
CVSS v3.0 | 8.8(HIGH) |
CWE | CWE-121, CWE-119 |
スタックベースのバッファオーバーフローについて
スタックベースのバッファオーバーフローとは、プログラムがスタック領域にデータを書き込む際に、割り当てられた領域を超えて書き込んでしまう脆弱性のことだ。これは、プログラムのメモリ管理に不備がある場合に発生する。
- スタック領域のオーバーラン
- 予期せぬプログラムの動作
- システムクラッシュや情報漏洩
この脆弱性は、攻撃者が悪意のあるコードを実行させ、システムを乗っ取ったり、機密情報を盗む可能性があるため、非常に危険である。適切なメモリ管理と入力検証を行うことで、この脆弱性を防ぐことが可能だ。
CVE-2025-4356に関する考察
Tenda DAP-1520の脆弱性CVE-2025-4356は、リモートから攻撃可能な深刻な脆弱性であるため、迅速な対応が必要だ。Tenda社による迅速なパッチ提供と、ユーザーによるアップデートが重要となるだろう。
今後、同様の脆弱性が他のTenda製品や他社製品でも発見される可能性がある。そのため、IoTデバイス全般におけるセキュリティ対策の強化が求められる。継続的なセキュリティ監査と脆弱性対策の徹底が不可欠だ。
この脆弱性の発見と公開は、セキュリティ意識の向上に繋がるだろう。開発者は、セキュリティを考慮した安全なコード開発を心がけ、ユーザーは、常に最新のファームウェアにアップデートするなど、セキュリティ対策を怠らないようにする必要がある。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4356」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4356, (参照 2025-05-15).