
目次
記事の要約
- アプトポッドが小型エッジコンピュータ「EDGEPLANT R1」の受注を開始
- 様々なセンサーやインタフェースを内蔵したオールインワン設計
- 車両計測やモビリティ搭載に最適なコンパクトサイズ
アプトポッド、小型エッジコンピュータ「EDGEPLANT R1」受注開始
株式会社アプトポッドは2025年5月15日、多様なデータ収集ニーズに対応するオールインワン設計の小型エッジコンピュータ「EDGEPLANT R1」の受注を開始した。このデバイスは、手のひらサイズながら様々なセンサーや計測インタフェースを内蔵しており、車両計測シーンやモビリティ搭載に最適だ。
「EDGEPLANT R1」は、アプトポッド製オペレーションシステム「Terminal System OS 2」を搭載し、intdashとの連携に最適化されている。CAN入出力、LTE通信モジュール、GNSS機能、加速度・角速度センサーなどを備え、車載機に求められる耐振動・耐衝撃性能も備えているのだ。
コンパクトな設計により、搭載スペースが限られた車両やロボット、小型船舶などへの搭載が容易である。1つのイーサネットポートと3つのUSBポートで外部デバイスとの通信連携も可能だ。
四輪自動車、二輪自動車、バス・トラックなどの商用車両、重機、建設機械、農業機械、ロボット、AGVなど幅広い分野での活用が期待される。二輪車両の走行テスト、小型ロボット・モビリティの遠隔監視や制御、省スペースが求められる四輪車両計測、ユーザー車両のデータ収集など、様々なシーンで活用できる。
EDGEPLANT R1の製品仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
搭載OS | Terminal System OS 2 |
サイズ | 手のひらサイズ |
CAN入出力 | 2チャンネル |
通信モジュール | LTE |
GNSS | 搭載 |
加速度センサー | 3軸 |
角速度センサー | 3軸 |
アナログ入力 | 4チャンネル(シングルエンド) |
耐振動・耐衝撃性能 | JASO D 014-3:2014準拠 |
イーサネットポート | 1 |
USBポート | 3 |
intdashとの連携
「EDGEPLANT R1」は、アプトポッドの独自通信プロトコル「iSCP」を採用するintdashと組み合わせることで、高度なデータストリーム制御と一元管理システムの構築が可能だ。intdashはネットワーク帯域を効率的に活用し、リアルタイム伝送を実現する。
- 高データレートでのリアルタイム伝送
- 遠隔地からのデータモニタリング・制御
- エッジ間の双方向通信
通信環境が不安定な場合でも、エッジ側に一時保存され、回線が復旧次第自動的にクラウドへ再アップロードされるため、高信頼なデータ回収が可能だ。
EDGEPLANT R1に関する考察
「EDGEPLANT R1」は、そのコンパクトさと多機能性から、様々なモビリティや産業機器への搭載が容易であり、IoT分野におけるデータ収集の効率化に大きく貢献するだろう。特に、従来は複数の計測器が必要だった車両計測においては、省スペース化とコスト削減に繋がる点が大きなメリットだ。
しかし、今後の課題としては、intdashとの連携における安定性やセキュリティの確保が挙げられる。大規模なデータ収集において、通信エラーやデータ損失が発生しないよう、堅牢なシステム設計と運用体制の構築が重要となるだろう。また、様々なセンサーに対応できるよう、今後のファームウェアアップデートによる機能拡張も期待される。
さらに、様々なモビリティへの対応を強化することで、市場における競争優位性を確立できるだろう。例えば、特定の車種やロボットへの最適化、あるいは新たな通信プロトコルへの対応などが考えられる。アプトポッドの今後の技術開発と市場開拓に期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「アプトポッド、オールインワン設計の小型エッジコンピュータ 「EDGEPLANT R1」受注開始 | 株式会社アプトポッドのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000034585.html, (参照 2025-05-15).