
目次
記事の要約
- 兵庫県病院局がLayerX社の「バクラク請求書受取」を導入
- 県立病院11拠点の請求書処理を電子化
- AI-OCRと公営企業会計システムとの連携で業務効率化
兵庫県病院局におけるバクラク導入
LayerX社は2025年5月15日、業務効率化クラウドサービス「バクラク」シリーズが兵庫県病院局に導入されたことを発表した。 これは、兵庫県病院局が推進するICTを活用した業務改革の一環であり、県立病院11拠点の請求書処理の電子化を実現するものである。
バクラク請求書受取の導入により、紙による請求書管理の手間が大幅に削減され、保管スペースの節約にもつながる。 AI-OCRによる自動入力機能により、手入力によるミスも減少する見込みだ。
さらに、公営企業会計システム「SOFIA」との連携により、会計処理の効率化も期待できる。AIによる仕訳推薦機能は、職員の学習コスト削減にも貢献するだろう。将来的には電子決裁システムとの連携による完全な電子化も目指している。
兵庫県立こども病院では導入から約4ヶ月で3,000件以上の請求書をバクラクで処理しており、その効果を実証している。
バクラク請求書受取導入効果
項目 | 詳細 |
---|---|
導入主体 | 兵庫県病院局 |
導入サービス | バクラク請求書受取 |
導入目的 | バックオフィス業務効率化、働き方改革 |
導入効果 | 紙管理負担軽減、保管スペース削減、会計システム連携によるデータ入力・仕訳作業効率化、職員学習コスト低減 |
導入拠点数 | 県立病院・診療所11拠点 |
導入後の処理件数(例:兵庫県立こども病院) | 3,000件以上(4ヶ月間) |
連携システム | 公営企業会計システム「SOFIA」 |
AI-OCRと公営企業会計システム連携について
本導入における重要な要素は、AI-OCRによる請求書情報の自動読み取りと、公営企業会計システム「SOFIA」とのシームレスな連携だ。これにより、手入力による負担を大幅に軽減し、正確なデータ入力と迅速な会計処理を実現している。
- AI-OCRによる自動データ入力
- SOFIAとの連携による仕訳候補提示
- 人為的ミスの削減と業務効率化
これらの技術により、兵庫県病院局は、限られた人員とリソースで、より効率的な業務遂行が可能となるだろう。
バクラク請求書受取導入に関する考察
バクラク請求書受取の導入は、兵庫県病院局の働き方改革と業務効率化に大きく貢献するだろう。紙の請求書処理から解放されることで、職員はより重要な業務に集中できるようになる。しかし、システム導入に伴う初期費用や、システム障害発生時の対応など、課題も存在する可能性がある。
起こりうる問題への対策としては、導入前の十分な検証と、万が一の事態に備えたバックアップ体制の構築が重要だ。また、職員への丁寧な教育とサポート体制も不可欠である。将来的には、電子決裁システムとの連携強化や、さらに高度なAI機能の追加なども期待される。
継続的なシステム改善と職員へのサポートにより、更なる業務効率化と働き方改革を実現し、質の高い医療提供体制の維持に貢献することが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「兵庫県病院局が「バクラク」を導入。局に加え、県立病院・診療所11拠点の請求書を電子化へ。公営企業会計システムとの連携、AIによる仕訳推薦などで業務効率化 | 株式会社LayerXのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000455.000036528.html, (参照 2025-05-15).