
シークレットモードとは
シークレットモードとは、ウェブブラウザに搭載されているプライバシー保護機能の一つです。閲覧履歴やCookieなどの情報をブラウザに保存せずにウェブサイトを閲覧できます。第三者に閲覧履歴を知られたくない場合や、複数のアカウントを使い分けたい場合に有効です。
シークレットモードを使用すると、ブラウザを閉じた際に閲覧履歴、Cookie、キャッシュ、フォームへの入力内容などが自動的に削除されます。これにより、同じコンピュータを使用する他のユーザーに、どのようなウェブサイトを閲覧したかを知られるリスクを軽減できます。ただし、ダウンロードしたファイルや作成したブックマークは保存されます。
シークレットモードは、プライバシー保護に役立つ便利な機能ですが、完全に匿名化されるわけではありません。ウェブサイトやインターネットサービスプロバイダ(ISP)は、IPアドレスなどを通じてユーザーの活動を追跡できる可能性があります。より高度な匿名性を求める場合は、VPNなどの利用を検討する必要があります。
シークレットモードの注意点
「シークレットモードの注意点」に関して、以下を解説していきます。
- シークレットモードの制限事項
- シークレットモードの活用場面
シークレットモードの制限事項
シークレットモードは、ローカル環境でのプライバシー保護には有効ですが、万能ではありません。IPアドレスや位置情報などはウェブサイトに知られる可能性があるため、完全に匿名化されるわけではないことを理解しておく必要があります。また、マルウェアやキーロガーなど、コンピュータ自体に侵入している脅威から保護することはできません。
シークレットモードを使用しても、会社や学校のネットワーク管理者、インターネットサービスプロバイダ(ISP)などは、ユーザーのオンライン活動を監視できる場合があります。ウェブサイト側も、Cookie以外の方法でユーザーを追跡する技術を使用している可能性があります。過信せずに、他のセキュリティ対策と組み合わせることが重要です。
項目 | 詳細 |
---|---|
IPアドレス | ウェブサイトに知られる |
位置情報 | ウェブサイトに知られる場合がある |
ネットワーク監視 | 管理者による監視の可能性 |
マルウェア | 保護対象外 |
シークレットモードの活用場面
シークレットモードは、公共のコンピュータを使用する際に便利です。インターネットカフェや図書館などの共有コンピュータでウェブサイトを閲覧する際、個人情報や閲覧履歴が残るのを防ぐことができます。また、家族や友人とコンピュータを共有している場合、自分の閲覧履歴を知られたくない場合に有効です。
シークレットモードは、ウェブサイトの動作確認やテストにも役立ちます。Cookieやキャッシュの影響を受けずにウェブサイトを表示できるため、開発者やテスターがウェブサイトの挙動を検証する際に利用できます。また、複数のアカウントを使い分けたい場合にも、シークレットモードを利用することで、それぞれのアカウントでログイン状態を維持できます。
場面 | 理由 |
---|---|
共有PC利用 | 個人情報保護のため |
履歴非公開 | プライバシー保護のため |
動作確認 | Cookie影響排除のため |
複数アカウント | 同時ログインのため |