
目次
記事の要約
- ジゴワッツとAB Circle JapanがEV充電事業で業務提携を締結
- 既存のRFIDカードでEV充電器の認証・管理が可能に
- グローバルネットワークを活かし海外での充電インフラ構築も視野
ジゴワッツとAB Circle JapanがEV充電事業で業務提携
株式会社ジゴワッツとAB Circle Japan株式会社は、EV充電事業における業務提携を締結したことを発表した。この提携により、両社はカードリーダー技術を活かした新たなEV充電インフラの構築を推進し、国内外への幅広いネットワーク展開と多様なユーザビリティ向上を同時に実現していく。
背景には、EVの世界的な普及に伴い、使いやすい決済・認証システムの確立が不可欠であるという認識がある。ジゴワッツのEV充電器と課金アプリ「PIYO CHARGE」の柔軟なカスタマイズ性と、AB Circleの多言語対応かつグローバルネットワークを有するカードリーダーの開発・販売力が、この課題解決に貢献すると期待されている。
本提携では、既存の社員証・会員証といった日常的に使用するRFIDカードで認証・管理が可能なEV充電ソリューションを提供する。さらに、AB Circleのグローバルネットワークを活用し、海外拠点での充電インフラ構築を目指し、国境を超えたEV充電の利便性向上を図る。
提携のポイント
項目 | 詳細 |
---|---|
統合ソリューション | カードリーダー×EV充電 |
活用アプリ | PIYO CHARGEホワイトラベル版「reapp」 |
導入サポート | 多様な施設への一括導入 |
グローバル展開 | AB Circleの海外ネットワークを活用 |
RFIDカードについて
RFIDカードとは、Radio Frequency Identificationの略で、電波を用いて非接触でデータの読み書きを行うことができるカードのことを指す。主な特徴は以下の通りだ。
- 非接触でデータ読み書きが可能
- 多様な用途に利用可能
- セキュリティ機能も搭載可能
今回の提携では、既存の社員証や会員証といったRFIDカードをEV充電の認証に利用することで、ユーザーの利便性を向上させることを目指している。クレジットカード登録やQRコード読み取りといった手間を省き、よりスムーズな充電体験を提供する。
ジゴワッツとAB Circle JapanのEV充電事業提携に関する考察
ジゴワッツとAB Circle Japanの提携は、EV充電インフラのユーザビリティ向上に大きく貢献する可能性を秘めている。特に、既存のRFIDカードを活用することで、新たなアプリ登録や煩雑な手続きを省き、EVユーザーの利便性を高める点は評価できるだろう。
今後の課題としては、RFIDカードの規格統一やセキュリティ対策の強化が挙げられる。異なる規格のカードが混在する場合、利用できる充電器が限られてしまう可能性がある。また、カード情報の不正利用を防ぐためのセキュリティ対策も不可欠だ。
将来的には、EV充電だけでなく、駐車場やカーシェアリングなど、他のモビリティサービスとの連携も期待される。RFIDカードをキーとして、様々なサービスをシームレスに利用できるような、統合的なプラットフォームの構築が望まれる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ジゴワッツとAB Circle Japan 株式会社がEV充電事業にて業務提携を締結 | 株式会社ジゴワッツのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000031042.html, (参照 2025-04-29).