
目次
記事の要約
- スタジオスポビーのエコライフアプリ「SPOBY」に地産地消機能が追加
- 福岡県産の生鮮食品購入でCO₂削減量を可視化
- 「脱炭素エキデン福岡」の一環として提供開始
スタジオスポビー、「SPOBY」に地産地消による脱炭素計測機能を提供開始
株式会社スタジオスポビーは、脱炭素行動変容アプリ「SPOBY(スポビー)」において、地域で生産された食品を消費することで削減されたCO₂量を数値化・可視化できる「地産地消」機能を2025年4月28日(月)よりリリースした。この機能は、福岡市が掲げる「2040年度温室効果ガス排出量実質ゼロ」の目標に向けた取り組み「脱炭素エキデン福岡」の一環として提供される。
SPOBYアプリ内のカメラで生鮮食品とパッケージや食品表示ラベルを撮影するだけで、その食品が地元(県内産)で生産されたものかをAIが判定し、輸送過程で抑制されたCO₂量をグラム単位で数値化する。削減量に応じて「脱炭素ポイント」が付与され、リワード(特典)と交換できるポイントとして利用可能だ。
対象品目は生鮮食品のうち青果(野菜・果物)のみで、福岡県産のものに限られる。地産地消を促進することで、地域経済の活性化にも寄与することが期待されている。
SPOBYの地産地消機能の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
機能 | アプリカメラで商品(主に生鮮食品)を撮影し、AIが地域内産であることを判定 |
対象品目 | 生鮮食品のうち青果(野菜・果物)のみ |
産地 | 福岡県産のもの |
特典 | 削減量に応じて「脱炭素ポイント」を付与 |
地産地消について
地産地消とは、地域で生産されたものを地域内で消費するという考え方である。地域外からの輸送距離が長くなるほど食料の移動距離が増加し、環境負荷も大きくなる。
- 輸送エネルギー削減
- 地域経済の活性化
- 食の安全性の向上
地域内で消費されることは、温室効果ガス排出を抑えるために重要であり、地元の農作物を選ぶことは、地域の農業や産業を支援し、地域経済の活性化にも寄与する。地域内での消費が進むことで、地元の生産者の手元に還元され、その利益が地域内で循環するため、経済的にも持続可能な仕組みが期待される。
SPOBYの地産地消機能に関する考察
SPOBYに地産地消機能が追加されたことは、消費者が日々の購買行動を通じて脱炭素に貢献できる点を可視化する上で非常に有益だ。特に福岡市が掲げる「2040年度温室効果ガス排出量実質ゼロ」の目標達成に向けた市民の意識向上と行動変容を促進する上で、大きな推進力となるだろう。
今後の課題としては、対象品目が青果のみである点や、福岡県産に限定されている点が挙げられる。対象範囲の拡大や、他地域への展開を検討することで、より多くの消費者が利用できるようになることが期待されるだろう。
将来的には、地産地消だけでなく、地元の飲食店での食事や地元のイベントへの参加など、地域経済に貢献する様々な行動を可視化し、ポイントとして還元する仕組みが構築されることを期待したい。これにより、地域全体の持続可能性を高めることができるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「福岡市で先行導入/エコライフアプリ「SPOBY」地産地消による脱炭素計測機能の提供開始 | 株式会社スタジオスポビーのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000031367.html, (参照 2025-04-29).