国立民族学博物館でWHILLとみんぱく音声ガイドが融合、没入型鑑賞体験を提供

国立民族学博物館でWHILLとみんぱく音声ガイドが融合、没入型鑑賞体験を提供
PR TIMES より

記事の要約

  • 国立民族学博物館のWHILL自動運転サービスとみんぱく音声ガイドが融合
  • 五感を活用した没入感のある鑑賞体験を提供
  • 年齢や障害の有無に関わらず誰もが楽しめる環境を整備

国立民族学博物館でWHILL自動運転サービスとみんぱく音声ガイドが融合

WHILL株式会社は、国立民族学博物館で運用中のWHILL自動運転サービスが、一般公開された「みんぱく音声ガイド」と融合したことを発表した。この融合により、五感を展示品に全集中できる没入感アップの新しい鑑賞体験が提供される。

みんぱく音声ガイドは、国立民族学博物館が株式会社アコースティガイド・ジャパンと企画・制作したスマートフォンを使った音声案内システムだ。移動のサービスと組み合わせることで、年齢や障害の有無、体力などに関わらず、誰もが広い館内の展示品を悠々と満喫できるアクセシビリティ環境を整備拡充する。

国立民族学博物館には約1万2,000点の展示資料や約850本の映像番組などがあり、世界のさまざまな文化に触れることができる。2024年10月からはWHILL社が開発・展開するWHILL自動運転モビリティを運用開始したほか、今回のみんぱく音声ガイドを活用した展示案内システムの導入に至った。

みんぱく音声ガイドの概要

項目詳細
言語日本語
収録時間約30分
対象エリア国立民族学博物館 Cブロック、東アジア展示、中央・北アジア展示
利用方法WHILL自動運転モビリティ利用、個人スマホ、貸出用スマホ
利用料金無料(展示観覧券は必要)
企画・制作国立民族学博物館、アコースティガイド・ジャパン
本サービスやモビリティについて詳しくはこちら

WHILL自動運転サービスについて

WHILL自動運転サービスは、自動運転・自動停止機能などを搭載したモデルで、広い施設内の特定の目的地まで自動走行で移動できるサービスだ。主な特徴は以下の通りである。

  • 地図情報とセンサーによる自動走行
  • 降車後の無人返却
  • 空港や病院での導入実績

WHILL自動運転サービスは、あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら自動走行し、降車後は無人走行で元の場所に返却される。現在、羽田空港や関西国際空港など国内外の空港や、国内の病院で採用されている。

WHILL自動運転サービスとみんぱく音声ガイドの融合に関する考察

WHILL自動運転サービスとみんぱく音声ガイドの融合は、博物館におけるアクセシビリティ向上に大きく貢献するだろう。特に高齢者や障害を持つ人々にとって、移動の負担を軽減しながら展示を鑑賞できる環境は非常に有益だ。音声ガイドとの連携により、展示物の理解も深まり、より豊かな鑑賞体験が期待できる。

今後の課題としては、多言語対応の拡充や、音声ガイドの内容の充実が挙げられる。また、自動運転モビリティの安全性の確保や、利用者のニーズに合わせたルート設定の柔軟性も重要になるだろう。これらの課題に対しては、AIを活用した翻訳システムの導入や、利用者のフィードバックを反映したルート最適化などが考えられる。

将来的には、VRやARなどの技術と組み合わせることで、さらに没入感の高い鑑賞体験を提供することも可能になるかもしれない。WHILL社の技術と博物館の知見を融合させ、誰もが文化に触れられるインクルーシブな社会の実現に貢献することを期待したい。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「国立民族学博物館で運用中のWHILL自動運転サービス、一般公開された「みんぱく音声ガイド」と融合 | WHILL Incのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000239.000011151.html, (参照 2025-04-29).

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