目次
記事の要約
- kittyのopen_actions.pyに脆弱性CVE-2025-43929が存在
- ローカル実行可能ファイル実行前にユーザー確認を求めない問題
- バージョン0.41.0未満のkittyに影響
kittyのopen_actions.pyにおけるCVE-2025-43929の脆弱性
kittyのopen_actions.pyにおいて、CVE-2025-43929として特定される脆弱性が確認された。この脆弱性は、バージョン0.41.0より前のkittyに影響を及ぼし、MITRE Corporationによって公開された。
問題は、信頼できないドキュメント(例えば、KDE ghostwriterで開かれたドキュメント)からリンクされたローカル実行可能ファイルを実行する前に、ユーザーに確認を求めない点にある。これにより、ユーザーが意図しないプログラムが実行されるリスクがある。
この脆弱性はCWE-346(Origin Validation Error)に分類され、CVSSスコアは4.1(MEDIUM)と評価されている。影響を受ける製品はkittyで、バージョン0から0.41.0より前のものが該当する。
CVE-2025-43929に関する詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-43929 |
公開日 | 2025年4月20日 |
影響を受ける製品 | kitty (バージョン0から0.41.0より前) |
脆弱性の種類 | CWE-346 Origin Validation Error |
CVSSスコア | 4.1 (MEDIUM) |
CWE-346 Origin Validation Errorについて
CWE-346は、オリジン検証エラーとして知られ、Webアプリケーションが異なるオリジンからのリクエストを適切に検証しない場合に発生する脆弱性のことである。主な特徴は以下の通りだ。
- クロスオリジンリクエストの検証不備
- 悪意のあるサイトからの攻撃を許容
- データの改ざんや不正アクセスのリスク
この脆弱性が悪用されると、攻撃者はユーザーが意図しない操作を実行させたり、機密情報を盗み出したりすることが可能になる。したがって、適切なオリジン検証の実装が不可欠である。
kittyのCVE-2025-43929に関する考察
kittyのCVE-2025-43929の脆弱性は、ユーザーの意図しないローカル実行可能ファイルの実行を許してしまう点で問題だ。特に、KDE ghostwriterのようなアプリケーションで開かれた信頼できないドキュメントからのリンクを介して悪用される可能性がある。
この問題に対する解決策としては、ローカル実行可能ファイルを実行する前に必ずユーザーに確認を求めるようにkittyを修正することが考えられる。また、KDE ghostwriterなどのアプリケーション側でも、リンク先のファイルの種類を検証し、実行可能ファイルへのリンクを警告する機能を追加することが望ましいだろう。
今後は、同様の脆弱性が他のアプリケーションにも存在しないか、継続的なセキュリティチェックが必要となる。開発者は、ユーザーの安全性を確保するために、セキュリティアップデートを迅速に提供し、ユーザーに適用を促すべきだ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-43929」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-43929, (参照 2025-04-29).