目次
記事の要約
- VulDBがcodeprojects Online Restaurant Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性を発表
- /admin/member_save.phpのlast引数にSQLインジェクションの脆弱性
- CVSSスコアは最大7.5で、リモートからの攻撃が可能
codeprojects Online Restaurant Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
VulDBは、codeprojects Online Restaurant Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性が存在することを2025年4月7日に発表した。この脆弱性は、/admin/member_save.phpファイルの特定のコードに影響を及ぼし、攻撃者がリモートからSQLインジェクション攻撃を実行する可能性がある。
脆弱性は、last引数の操作を通じて発生し、攻撃者はデータベースへの不正なクエリを実行できる。この問題は、CVE-2025-3336として識別され、CVSSスコアは最大7.5と評価されており、深刻度が高いと判断されている。
この脆弱性は既に公開されており、悪用される可能性があるため、システム管理者は速やかに対応する必要がある。他のパラメータも影響を受ける可能性があるため、注意が必要だ。
脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
製品 | codeprojects Online Restaurant Management System |
バージョン | 1.0 |
ファイル | /admin/member_save.php |
脆弱性 | SQLインジェクション |
CVSS v3.1スコア | 7.3 (HIGH) |
攻撃元 | リモート |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、アプリケーションのセキュリティ上の欠陥を悪用し、データベースに対して不正なSQLクエリを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴は以下の通りだ。
- データベースの改ざんや情報漏洩のリスク
- Webアプリケーションの脆弱性を悪用
- 入力値の検証不備が原因で発生
SQLインジェクション攻撃を防ぐためには、入力値の厳格な検証やパラメータ化されたクエリの使用が不可欠だ。また、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入も有効な対策となる。
codeprojects Online Restaurant Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性に関する考察
codeprojects Online Restaurant Management System 1.0に見つかったSQLインジェクションの脆弱性は、オンラインレストラン管理システムという性質上、顧客情報や注文データなどの機密情報が漏洩するリスクがある。特に、last引数という比較的単純なパラメータで発生するため、攻撃が容易である点が懸念される。
この問題に対しては、開発元であるcodeprojectsが迅速に修正パッチをリリースし、ユーザーが速やかに適用することが重要だ。また、システム管理者や開発者は、SQLインジェクションの対策として、入力値の検証やパラメータ化クエリの使用を徹底する必要があるだろう。
今後は、このような脆弱性が発見されないように、開発段階でのセキュリティテストの強化や、定期的な脆弱性診断の実施が求められる。さらに、ユーザーに対してセキュリティに関する啓発活動を行い、最新のセキュリティ情報を共有することも重要になるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-3336」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3336, (参照 2025-04-29).