
目次
記事の要約
- 日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定累計合格者が10万人を突破
- G検定はAI人材育成を目的とし2017年から実施
- 2025年のG検定は5月、7月、9月、11月に開催予定
JDLAのG検定、累計合格者数10万人を突破しAI人材育成で新たな節目に
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する「G検定(ジェネラリスト検定)」は、2025年3月7日(金)・8日(土)に開催された「2025年 第2回 G検定」をもって累計合格者数が10万人を突破した。これはAI人材育成における新たな節目となる。
G検定はAI・ディープラーニングの基礎知識を持ち、適切に活用できる人材を増やすことを目的に2017年から実施されている。このマイルストーンを記念し、G検定の意義と歩み、受験者の特徴、そして合格者の活躍が紹介されている。
JDLA理事長の松尾豊は、G検定の累計合格者数10万人突破について、AIリテラシーの普及が確実に進んでいる証であると述べている。しかし、これはまだスタート地点に過ぎず、今後はAIを深く理解し活用していくことが重要だと語った。
G検定の概要と今後の開催スケジュール
項目 | 詳細 |
---|---|
目的 | AI・ディープラーニングの基礎知識を持つ人材育成 |
開始年 | 2017年 |
累計合格者数 | 10万人突破(2025年3月時点) |
2025年開催予定 | 5月、7月、9月、11月 |
直近の試験 | 2025年5月10日(土)13:00〜 |
G検定(ジェネラリスト検定)とは
G検定(ジェネラリスト検定)とは、AIおよびディープラーニングの基礎知識を検定する資格試験のことを指す。その主な目的は、AI技術を活用した事業や社会貢献を推進する人材を育成することにある。
- AI・DLの基礎知識を検定
- 事業や社会貢献を推進
- AI人材育成を目的とする
G検定は、単なる技術者のための資格ではなく、あらゆる職種・世代がAIリテラシーを身につけるための社会基盤として広く浸透し始めている。合格者コミュニティ「CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)」では、AI技術の社会実装を促進する活動も行われている。
G検定に関する考察
G検定の累計合格者数が10万人を突破したことは、日本におけるAIリテラシーの普及において大きな前進だ。特に20代から50代以上まで幅広い年齢層が合格していることは、AI学習が特定の世代に限らず、社会全体に広がっていることを示しているだろう。
一方で、G検定はあくまでAIの基礎知識を問うものであり、合格者が即戦力として活躍できるわけではないという課題も存在する。今後はG検定合格者を対象とした実践的なスキルアップの機会や、企業内でのAI活用を支援する取り組みが重要になるだろう。
将来的には、G検定がAI人材育成の登竜門として、より多くの企業や教育機関で認知され、活用されることを期待したい。また、G検定の試験内容も、AI技術の進化に合わせて常にアップデートしていく必要があるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「「G検定」累計合格者が10万人を突破!―AI人材育成をリードしてきたJDLAの「G検定」が描く未来 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000028865.html, (参照 2025-05-01).