
目次
記事の要約
- nexusとGonmuraが雇用契約SaaS「e-mu」β版をリリース
- 社労士の実務経験を活かし、契約書作成・管理を支援
- 直感的な契約書作成や電子サイン機能などを搭載
社労士が開発した雇用契約SaaS「e-mu」β版をリリース
株式会社nexusと株式会社Gonmuraは、社会保険労務士の実務経験を活かし、雇用契約書の作成・管理を支援するクラウドSaaS「e-mu(エミュ―)」β版をリリースした。労働人口が減少する日本において、バックオフィスの省力化やDX化は重要な課題であり、ITの力で労使双方にとって良好な関係を築き、企業の生産性向上をサポートすることを目指している。
e-muは、社労士事務所の差別化・付加価値化に貢献するため、「あったらいいな」という機能から、まだ可視化されていない課題に先手を打つ機能の展開を実現する。直感的な契約書作成機能として、選択・入力・直接編集の3つの作成モードがあり、選択作成モードではガイドや厚生労働省のリンクを参考にしながら、選択肢を選ぶだけでプレビュー画面に即座に反映されるため、初心者からプロまでスムーズに雇用契約書を作成できる。
e-muは雇用契約書の作成から管理までを一つで行えるように設計されており、企業と社会保険労務士法人事務所のインフラとしての役割を目指している。一括コピー・一括公開機能により、作成した雇用契約書を複数人に一括でコピーし、一括で公開することで大幅な効率化を実現する。
e-muの主な機能
項目 | 詳細 |
---|---|
契約書作成 | 選択・入力・直接編集の3モード |
電子サイン | 従業員ごとにアカウント発行、スマホ・PCでサイン |
契約期間・履歴管理 | 全契約情報を一元管理、期間管理を自動リマインド |
入退社情報連携 | 社員入力情報を社労士とクラウド上で即時共有 |
SaaSについて
SaaS(Software as a Service)とは、クラウド上で提供されるソフトウェアの利用形態のことを指す。以下のような特徴がある。
- インターネット経由で利用可能
- 初期費用を抑えやすい
- 常に最新バージョンを利用可能
SaaSは、従来のソフトウェア購入型モデルと比較して、導入や運用にかかるコストを削減できるため、中小企業を中心に導入が進んでいる。また、場所や時間にとらわれずに利用できるため、リモートワークの推進にも貢献する。
e-muに関する考察
e-muのリリースは、社労士の専門知識とIT技術を融合させた、バックオフィス業務効率化への新たなアプローチとして評価できる。特に、雇用契約書の作成・管理という、どの企業にも共通する業務を効率化することで、企業の生産性向上に貢献することが期待されるだろう。
今後の課題としては、セキュリティ対策の強化や、他の人事労務システムとの連携が挙げられる。これらの課題に対しては、最新のセキュリティ技術の導入や、API連携によるシステム間のデータ連携を強化することで、より利便性の高いサービスを提供できるだろう。
将来的には、AIを活用した契約書作成支援機能や、法改正への自動対応機能などが追加されることで、さらに高度な労務管理が可能になることが期待される。また、蓄積されたデータを活用した労務リスクの分析や、従業員のエンゲージメント向上に繋がる機能の追加にも期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「社労士が開発した雇用契約SaaS「e-mu」、バックオフィスのDXを支援する革新的ツールを提供開始 | 株式会社nexusのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000161585.html, (参照 2025-05-01).