
目次
記事の要約
- アバストがSNS詐欺の実態調査結果を公開
- Facebookでの詐欺が半数以上を占める結果に
- マルバタイジングがソーシャルメディア詐欺で最多
AvastがSNS詐欺の実態調査結果を公開 Facebookでの詐欺が半数以上
デジタルセキュリティ企業Avastは、日本を含む12カ国の消費者を対象に「サイバーセキュリティに関する調査」を実施し、その結果の一部を2025年4月30日に公表した。この調査では、ソーシャルメディアを通じた詐欺が近年急増しており、特にFacebookでの詐欺が全体の半数以上を占めることが明らかになった。
また、マルバタイジングがソーシャルメディア詐欺の中で最も多い手法であることが判明し、全体の27%を占めている。AIの台頭により、詐欺の手法が巧妙化し、発見が難しくなっている現状も浮き彫りになった。
Avastは、SNS詐欺を防ぐための対策として、プライバシー設定の見直し、怪しいリンクのクリック回避、送金要求への警戒、二段階認証の活用、最新のサイバーセキュリティ対策の学習を推奨している。ソーシャルメディアの利用者は、これらの対策を講じることで、詐欺被害に遭うリスクを低減できるだろう。
ソーシャルメディア詐欺の種類と内訳
詐欺の種類 | 割合 |
---|---|
マルバタイジング | 27% |
偽のオンラインショップ詐欺 | 24% |
フィッシング詐欺 | 18% |
投資詐欺 | 11% |
マルバタイジングについて
マルバタイジングとは、不正なオンライン広告を通じてマルウェアを拡散したり、悪質なウェブサイトへ誘導したりする詐欺手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 正規の広告を装う
- ユーザーの警戒心を低下させる
- 有害なコンテンツを配信する
マルバタイジングは、ユーザーが広告をクリックすることでマルウェアに感染したり、個人情報を詐取されたりするリスクがある。そのため、不審な広告には注意し、安易にクリックしないようにすることが重要だ。
SNS詐欺の実態調査に関する考察
Avastの調査結果から、ソーシャルメディアがサイバー犯罪者にとって格好の活動場所となっていることが改めて明確になった。特にFacebookが詐欺の温床となっている現状は、プラットフォーム側の対策強化が急務であることを示唆しているだろう。
今後はAI技術の悪用がさらに進み、詐欺の手法がより巧妙化することが予想される。これに対し、ユーザー側のセキュリティ意識を高めるだけでなく、プラットフォーム側もAIを活用した詐欺検出システムの導入や、ユーザーへの注意喚起を強化する必要があるだろう。
また、マルバタイジングが依然として多いことから、広告配信の審査体制を強化することも重要だ。プラットフォーム、ユーザー、セキュリティ専門家が協力し、デジタル上の脅威に対抗していくことが求められる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「SNSを活用した詐欺では、半数以上(56%)がFacebook Avastが“SNS詐欺の実態”についての調査結果を公開 | 株式会社ノートンライフロックのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000134617.html, (参照 2025-05-01).