ノートン調査で日本がセクストーション詐欺リスク世界一、AI悪用による手口が巧妙化

ノートン調査で日本がセクストーション詐欺リスク世界一、AI悪用による手口が巧妙化
PR TIMES より

記事の要約

  • ノートン調査で日本がセクストーション詐欺のリスク比率で世界1位と判明
  • AI悪用による詐欺メールの高度化やディープフェイク画像の使用が手口として増加
  • セクストーション詐欺への対策として、不審なメッセージに関わらないことなどを推奨

ノートン調査で日本がセクストーション詐欺リスク世界1位に

デジタルセキュリティ企業ノートンライフロックは、2024年のセクストーション詐欺の標的になるリスク比率が日本において世界で1位であったと発表した。この分析はノートンが最近行ったもので、日本が特にセクストーション詐欺の標的になりやすい状況が明らかになった。

サイバー犯罪者はAIと流出したデータを悪用し、巧妙な詐欺を容易に作成している。その結果、セクストーション詐欺は脅威を増しており、日本だけでなく世界中で被害が確認されている。

米国では2025年の最初の数ヶ月でセクストーション詐欺の標的になる可能性が137%増加し、オーストラリアでは34%増加した。ノートンは、セクストーション詐欺のリスクが特に高かった上位10か国も公表している。

セクストーション詐欺のリスク比率上位10か国

順位国名リスク比率
1日本0.91%
2シンガポール0.77%
3香港0.57%
4南アフリカ0.54%
5イタリア0.54%
6オーストラリア0.47%
7アラブ首長国連邦0.47%
8イギリス0.47%
9スイス0.40%
10チェコ0.40%
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セクストーション詐欺について

セクストーション詐欺とは、サイバー犯罪者が個人情報を悪用し、性的脅迫を行う詐欺の手口を指す。主な特徴は以下の通りだ。

  • 個人情報を悪用した脅迫
  • AI技術による詐欺メールの高度化
  • ディープフェイク画像の利用

セクストーション詐欺は、データ流出で入手した個人情報を基に、ターゲットを絞ったメールを送信し、性的コンテンツや情報の暴露を脅迫する。AI技術の進化により、詐欺メールは高度化し、ディープフェイク画像も使用されるようになっている。

セクストーション詐欺に関する考察

ノートンの調査で日本がセクストーション詐欺のリスク比率で世界1位となったことは、日本のデジタルセキュリティ対策の遅れを示唆している。個人情報保護の意識向上と、AI技術を悪用した犯罪への対策強化が急務である。

今後は、AIによる詐欺メールの検知技術や、ディープフェイク画像の識別技術の開発が重要になるだろう。また、セクストーション詐欺の被害に遭った場合の相談窓口の周知や、被害者支援体制の強化も必要だ。

さらに、企業や個人がセキュリティ意識を高め、不審なメールやメッセージには関わらないようにすることが重要である。多要素認証の導入や、ダークウェブモニタリングサービスの利用も有効な対策となるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「2025年にて注意が必要なサイバー犯罪は“セクストーション詐欺” | 株式会社ノートンライフロック のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000069936.html, (参照 2025-05-01).

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