アライドテレシスがAT-ARX200S-GTを発表、中小企業向けSD-WANルーターでセキュリティ強化

記事の要約

  • アライドテレシスが中小規模拠点向け1G対応SD-WANルーター「AT-ARX200S-GT」の受注を開始
  • 高度なセキュリティ機能と簡単な管理機能で企業のネットワーク環境を保護
  • スイッチや無線LANアクセスポイントの統合管理も可能

SMBに最適な1G対応SD-WANルーターAT-ARX200S-GTが登場

アライドテレシス株式会社は、中小規模拠点向けの1G対応SD-WANルーター「AT-ARX200S-GT」の受注を2025年4月30日より開始した。この新ラインナップは、コストを抑えつつ、簡単な管理でセキュリティ強化を実現することを目的としている。

近年、リモートワークやクラウドサービスの活用が進む中、企業ITインフラにおける拠点間ネットワークの柔軟性やセキュリティ強化が重要視されている。特に中小企業や支社・営業所では、限られたリソースの中で効率的なネットワーク運用と安全な通信環境を確保することが求められているのだ。

AT-ARX200S-GTは、本社と支社・工場間を結ぶ多拠点構成のエッジルーター、または支社・工場間を結ぶ広帯域拠点ルーターとして運用可能だ。拠点間通信やクラウドサービス利用時の大容量通信に耐えうる性能と機能、通信の暗号化やフィルタリングといったセキュリティ機能を兼ね備えている。

AT-ARX200S-GTの主な機能と仕様

項目詳細
製品名AT-ARX200S-GT
標準価格89,000円(税込97,900円)
ポート構成WAN: 10M/100M/1GBASE-T×1、LAN: 10M/100M/1GBASE-T×4
ファイアウォールステートフル・パケット・インスペクション型
UTM機能アプリケーションコントロール、URLフィルタリング
管理機能Vista Manager mini対応

SD-WANルーターについて

SD-WANルーターとは、Software-Defined Wide Area Network(SD-WAN)の技術を搭載したルーターのことを指す。主な特徴は以下の通りだ。

  • ネットワークの集中管理と可視化
  • トラフィックの最適化と制御
  • セキュリティ機能の統合

SD-WANルーターは、従来のルーターに比べて柔軟性が高く、ネットワークの運用管理を効率化することができる。特に、複数拠点を持つ企業やクラウドサービスを多用する企業にとって、SD-WANルーターは不可欠な存在と言えるだろう。

AT-ARX200S-GTに関する考察

AT-ARX200S-GTの登場は、中小企業や支社・営業所におけるネットワークセキュリティの強化と運用効率化に大きく貢献すると考えられる。特に、高度なセキュリティ機能を標準装備しながら、WebベースのGUIによる簡単な管理を実現している点は評価できるだろう。

今後の課題としては、UTM機能のライセンス体系やサポート体制の充実が挙げられる。中小企業が導入しやすい価格設定と、導入後の手厚いサポートを提供することで、より多くの企業がAT-ARX200S-GTの恩恵を受けられるようになるだろう。

将来的には、AIを活用した脅威検知機能や、クラウド連携によるセキュリティアップデートの自動化など、更なる機能拡張に期待したい。また、SD-WANルーターとしての機能を強化し、より柔軟なネットワーク構築を支援する製品へと進化していくことを期待する。

参考サイト/関連サイト

  1. アライドテレシス株式会社.「【新ラインナップ】SMBに最適な1G対応SD-WANルーター 「AT-ARX200S-GT」が登場! ― コストを抑え、簡単な管理でセキュリティ強化を実現 ― – アライドテレシス」.https://www.allied-telesis.co.jp/news/nr250430-1/, (参照 2025-05-02).

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