WordPress Visual ComposerにXSS脆弱性、45.10.0以前のバージョンに影響

記事の要約

  • WordPressのVisual Composer Website BuilderプラグインにXSS脆弱性
  • バージョン45.10.0以前に影響、修正版45.11.0がリリース
  • 入力処理の不備が原因、CWE-79に分類

WordPress Visual Composer Website BuilderプラグインにXSS脆弱性

Patchstack OÜは、WordPressのVisual Composer Website Builderプラグインの45.10.0以前のバージョンに、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性(CVE-2025-46254)が存在することを2025年4月22日に発表した。この脆弱性は、Webページ生成時の入力処理における不備に起因し、攻撃者が悪意のあるスクリプトを埋め込むことが可能になる。

Visual Composer Website Builderプラグインは、Webサイトのコンテンツを視覚的に編集できる便利なツールだが、今回の脆弱性により、悪意のある第三者がWebサイトを改ざんしたり、ユーザーの情報を盗み取ったりするリスクがある。対象となるバージョンは、n/aから45.10.0までであり、45.11.0で修正されている。

この脆弱性は、CWE-79(Improper Neutralization of Input During Web Page Generation ‘Cross-site Scripting’)に分類され、CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価されている。ユーザーは、プラグインを最新バージョン45.11.0にアップデートすることを推奨する。

Visual Composer Website Builderプラグインの脆弱性詳細

項目詳細
CVE IDCVE-2025-46254
脆弱性クロスサイトスクリプティング(XSS)
影響を受けるバージョンn/aから45.10.0
修正バージョン45.11.0
CVSSスコア6.5 (MEDIUM)
CWECWE-79
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クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザ上で実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴は以下の通りだ。

  • Webサイトの改ざんや偽装
  • ユーザー情報の窃取
  • 悪意のあるサイトへの誘導

XSS攻撃は、入力値の検証不足やエスケープ処理の不備などが原因で発生する可能性があり、Webアプリケーション開発者はこれらの対策を徹底する必要がある。適切な対策を講じることで、XSS攻撃による被害を未然に防ぐことができる。

Visual Composer Website BuilderプラグインのXSS脆弱性に関する考察

Visual Composer Website BuilderプラグインにおけるXSS脆弱性の発見は、Webサイトのセキュリティ対策の重要性を改めて認識させる出来事だ。プラグインの脆弱性は、Webサイト全体のセキュリティリスクに直結するため、開発者は常に最新のセキュリティ情報を把握し、迅速な対応を心がける必要がある。

今回の脆弱性に対する修正版45.11.0のリリースは迅速な対応と言えるが、今後は脆弱性の早期発見と修正プロセスの強化が求められる。具体的には、自動脆弱性診断ツールの導入や、セキュリティ専門家による定期的なコードレビューなどが考えられるだろう。

また、ユーザー側もプラグインのアップデートを怠らないことが重要であり、自動アップデート機能を活用するなど、常に最新の状態を維持することが望ましい。セキュリティ意識の向上と適切な対策によって、Webサイト全体の安全性を高めることができる。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-46254」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46254, (参照 2025-05-02).

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