目次
記事の要約
- WordPressのTheme Switcha 3.4にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- Jeff Starrが提供するTheme Switchaの3.4以前のバージョンが対象
- 脆弱性によりWebページ生成時の入力処理に問題が発生
WordPress Theme Switcha 3.4にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
Patchstack OÜは、WordPressテーマ「Theme Switcha」のバージョン3.4以前に、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性(CVE-2025-46239)が存在することを2025年4月22日に発表した。この脆弱性は、Webページ生成時の入力処理が不適切なために発生するもので、攻撃者が悪意のあるスクリプトを埋め込むことが可能になる。
この脆弱性の影響を受けるのは、Jeff Starrが提供するTheme Switchaのバージョンn/aから3.4までだ。バージョン3.4.1ではこの問題が修正されている。
CVSSスコアは6.5(MEDIUM)で、攻撃者がログインユーザーを標的として、ブラウザ上で悪意のあるスクリプトを実行する可能性がある。この脆弱性は、CWE-79(Webページ生成における不適切な入力処理)に分類されている。
Theme Switchaの脆弱性に関する詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-46239 |
対象製品 | WordPress Theme Switcha |
影響を受けるバージョン | n/a through 3.4 |
修正済みバージョン | 3.4.1 |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(XSS) |
CVSSスコア | 6.5 (MEDIUM) |
クロスサイトスクリプティング(XSS)について
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザ上で実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴は以下の通りだ。
- Webサイトの脆弱性を悪用
- ユーザーのブラウザ上でスクリプト実行
- 情報漏洩や改ざんのリスク
XSS攻撃は、ユーザーがWebサイトを閲覧する際に、攻撃者が埋め込んだ悪意のあるスクリプトが実行されることで発生する。これにより、ユーザーのCookie情報が盗まれたり、Webサイトの内容が改ざんされたりする可能性がある。
Theme SwitchaのXSS脆弱性に関する考察
Theme SwitchaのXSS脆弱性は、Webサイトのセキュリティにおいて基本的な問題であり、放置すれば深刻な被害につながる可能性がある。特にWordPressのような広く利用されているプラットフォームでは、一つの脆弱性が多数のWebサイトに影響を及ぼすため、迅速な対応が求められるだろう。
今回の脆弱性に対する対策としては、Theme Switchaをバージョン3.4.1以降にアップデートすることが最も重要だ。また、Webサイトの管理者や開発者は、入力値の検証やエスケープ処理を徹底し、XSS攻撃に対する防御策を講じる必要があるだろう。
今後は、脆弱性情報の早期公開と迅速なアップデート提供が不可欠であり、開発者コミュニティとセキュリティ専門家との連携がますます重要になる。また、自動脆弱性診断ツールやセキュリティ監視サービスの導入も、Webサイトの安全性を高める上で有効な手段となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-46239」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46239, (参照 2025-05-02).