目次
記事の要約
- NSWがOCIとSoftdriveを活用したVDIサービス開始
- 高負荷アプリ対応、柔軟な設計・運用、高セキュリティを実現
- 製造業・建築業を中心に導入支援を加速
NSW、OCIとSoftdriveを活用したVDIサービス「Softdrive with OCI マネージドサービス」提供開始
NSW株式会社は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とSoftdriveを活用した超高負荷対応VDI(仮想デスクトップ)サービス「Softdrive with OCI マネージドサービス」の提供を4月1日より開始した。このサービスは、CAD、BIM、CAE、レンダリングなど高負荷なアプリケーションを快適に動作させることを可能にする。ローカルPCのスペックに依存せず、どこからでも設計環境へアクセスできる点が大きな特徴だ。
本サービスは、Softdrive独自の超低遅延ストリーミングプロトコル「Softstream」とOCIのGPU/CPUベアメタルを活用することで、高速・高精度・高セキュリティなクラウド環境を実現している。ハードウェアの調達が不要で、最新GPU環境を即時利用可能であり、ユーザー数・業務負荷に応じて10個のスペックティアから選択できる柔軟性も備えているのだ。
NSWは、アセスメントから構築、運用・保守までをワンストップでサポートし、24時間365日の障害対応により、業務の安定稼働を実現する。日本市場のニーズに対応するため、高いカスタマイズ性とセキュリティ要件への対応が可能なOCIベースのマネージドモデルとして展開される。製造業・建築業を中心に導入支援を加速していくとしている。
SNAP TASKの主な機能まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス開始日 | 2025年4月1日 |
サービス内容 | OCIとSoftdriveを活用したVDIサービス |
対応アプリケーション | CAD、BIM、CAE、レンダリングなど高負荷アプリケーション |
セキュリティ | TLS/SRTP暗号化、Cloud Guard、SOC2対応 |
サポート体制 | アセスメント~構築~運用・保守を一貫サポート、24時間365日対応 |
VDIについて
VDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)とは、サーバー上に仮想デスクトップ環境を構築し、ユーザーに提供する技術のことである。以下のような特徴が挙げられる。
- 場所を選ばずアクセス可能
- デバイスに依存しない利用が可能
- セキュリティの強化が容易
従来のオンプレミス型のワークステーション環境では、高性能なハードウェアの導入や維持管理にコストがかかるという課題があった。VDIは、これらの課題を解決し、柔軟性と生産性を向上させるソリューションとして注目されているのだ。
Softdrive with OCI マネージドサービスに関する考察
NSWが提供する「Softdrive with OCI マネージドサービス」は、高負荷なアプリケーションに対応できるVDIサービスとして、設計開発分野におけるデジタル化を促進する上で大きな役割を果たすだろう。特に、建築・製造業など、高性能なワークステーションを必要とする業界においては、生産性向上に大きく貢献する可能性がある。
しかし、クラウドサービスであるため、ネットワーク環境の安定性やセキュリティ対策が重要となる。また、導入コストや運用コストについても、事前に十分な検討が必要だ。これらの課題に対しては、NSWによるワンストップサポート体制が有効に機能すると期待される。
今後、さらに高機能化が進むとともに、AIや機械学習との連携による機能拡張も期待される。例えば、設計図の自動作成支援やシミュレーション結果の自動解析など、高度な機能が追加されれば、設計開発の効率化がさらに進むだろう。
参考サイト/関連サイト
- NSW株式会社.「NSW、SoftdriveとOCI活用のVDIサービス「Softdrive with OCI マネージドサービス」の提供を開始 | NSW」.https://www.nsw.co.jp/topics/news_detail.html?eid=819&year=, (参照 2025-05-02).