WordPressプラグインSimple Download Counterの脆弱性CVE-2025-46240が公開、2.2.1へのアップデートが必要

記事の要約

  • WordPressプラグインSimple Download Counterの脆弱性が公開
  • バージョン2.2以前でクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性
  • 2.2.1以降のバージョンでは修正済み

WordPressプラグインSimple Download Counterの脆弱性情報公開

Patchstack OÜは2025年4月22日、WordPressプラグインSimple Download Counterの脆弱性情報を公開した。この脆弱性は、クロスサイトスクリプティング(XSS)であり、バージョン2.2以前のSimple Download Counterに影響を与えることが明らかになっている。

具体的には、Webページ生成時の入力の不適切な無効化により、保存型XSS攻撃が可能となる。攻撃者は悪意のあるスクリプトを埋め込み、ユーザーのセッションを乗っ取ったり、個人情報を盗んだりする可能性があるのだ。

この脆弱性は、muhammad yudha (Patchstack Alliance)によって発見され、報告された。Patchstack OÜは、2.2.1以降のバージョンでこの脆弱性を修正している。

Simple Download Counterの脆弱性に関する詳細

項目詳細
脆弱性名クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVE IDCVE-2025-46240
影響を受けるバージョンn/a~2.2
修正済みバージョン2.2.1以降
CVSSスコア6.5 (MEDIUM)
CWE IDCWE-79
発表日2025年4月22日
開発者Jeff Starr
Patchstackの報告詳細はこちら

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザに実行させる攻撃手法のことである。以下のような特徴が挙げられる。

  • 入力値の検証不足
  • 出力値のエンコード不足
  • セッションハイジャックのリスク

XSS攻撃は、ユーザーの個人情報やセッション情報を盗むだけでなく、Webサイトの改ざんにもつながる可能性がある。そのため、Webアプリケーションの開発においては、入力値の検証や出力値のエンコードを適切に行うことが重要だ。

CVE-2025-46240に関する考察

Simple Download Counterの脆弱性CVE-2025-46240は、WordPressプラグインを使用する多くのウェブサイトに影響を与える可能性があるため、深刻な問題だ。迅速なアップデートが求められるのは言うまでもない。

今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。そのため、開発者はセキュリティに関するベストプラクティスを遵守し、定期的なセキュリティ監査を実施する必要があるだろう。ユーザー側も、プラグインのアップデートを常に最新の状態に保つことが重要だ。

また、この脆弱性の発見と修正は、オープンソースコミュニティの活発な活動と、セキュリティ研究者の貢献によって成り立っている。今後も、このような連携を強化することで、より安全なインターネット環境を構築していくことが期待される。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-46240」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46240, (参照 2025-05-02).

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