目次
記事の要約
- Oracle Database ServerのRDBMS Listenerに脆弱性CVE-2025-30733が発見
- バージョン19.3~19.26、21.3~21.17、23.4~23.7が影響を受ける
- ネットワークアクセスを持つ認証されていない攻撃者がデータに不正アクセス可能
Oracle Database ServerのRDBMS Listener脆弱性CVE-2025-30733に関する情報公開
Oracle Corporationは、2025年4月15日にOracle Database ServerのRDBMS Listenerコンポーネントにおける脆弱性CVE-2025-30733に関する情報を公開した。この脆弱性は、バージョン19.3から19.26、21.3から21.17、そして23.4から23.7に影響を与えることが明らかになっている。
この脆弱性を利用すると、ネットワークアクセスを持つ認証されていない攻撃者が、Oracle Net経由でRDBMS Listenerを侵害できる可能性がある。攻撃が成功するには、攻撃者以外の個人の操作が必要となるものの、成功した場合、重要なデータへの不正アクセスや、RDBMS Listenerがアクセス可能なすべてのデータへの完全なアクセスが可能になるのだ。
CVSS 3.1の基本スコアは6.5(機密性への影響)と評価されており、Oracleは速やかに修正プログラムの適用を推奨している。この脆弱性情報は、Oracle AdvisoryとしてOracleの公式ウェブサイトでも公開されている。
CVE-2025-30733の影響を受けるOracle Database Serverバージョン
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | Oracle Database Server |
影響を受けるバージョン | 19.3~19.26、21.3~21.17、23.4~23.7 |
脆弱性識別子 | CVE-2025-30733 |
公開日 | 2025年4月15日 |
更新日 | 2025年4月15日 |
CVSS 3.1 基本スコア | 6.5 |
攻撃ベクトル | CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:N/A:N |
RDBMS Listenerと認証について
RDBMS Listenerは、Oracle Database Serverへのクライアント接続を管理する重要なコンポーネントである。このコンポーネントへの不正アクセスは、データベース全体へのアクセスにつながる可能性がある。
- 認証の重要性
- アクセス制御の強化
- セキュリティパッチの適用
そのため、RDBMS Listenerへのアクセスを適切に制御し、不正アクセスを防ぐための対策が不可欠だ。具体的には、強力なパスワードポリシーの設定、アクセス制御リストの適切な設定、そして最新のセキュリティパッチの適用などが挙げられる。
CVE-2025-30733に関する考察
CVE-2025-30733は、Oracle Database Serverの重要な脆弱性であり、迅速な対応が求められる。この脆弱性への対策として、Oracleが提供する修正プログラムを速やかに適用することが最優先事項だ。また、定期的なセキュリティ監査の実施や、セキュリティ意識の向上のための教育も重要となるだろう。
今後、同様の脆弱性が発見される可能性も考慮し、継続的なセキュリティ対策の強化が必要となる。特に、ネットワークセキュリティの強化や、アクセス制御の厳格化は、データベースシステムのセキュリティを確保するために不可欠な要素である。
さらに、この脆弱性のような、認証されていない攻撃者によるアクセスを許してしまう脆弱性の発見は、システム全体のセキュリティレベルを見直す良い機会となる。セキュリティ対策の強化と、最新のセキュリティ動向への継続的な監視が重要だ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-30733」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30733, (参照 2025-05-02).