
目次
記事の要約
- ナレッジセンスがChatSenseのSlack連携機能をリリース
- Slackの会話データをChatSenseのAI学習ソースとして利用可能に
- 常に最新のSlackデータに基づいた回答が可能となる
ナレッジセンス、ChatSenseのSlack連携機能リリース
株式会社ナレッジセンスは2025年5月1日、法人向けChatGPTサービス「ChatSense」の追加学習(RAG)機能において、チャットサービスSlackとの連携機能をリリースしたと発表した。この機能により、Slack上の会話データなどをChatSense上の専門家AIの学習ソースとして活用できるようになったのだ。
これにより、SlackのチャンネルをChatSense上のAIに連携しておけば、常に最新の状態に基づいてAIが回答できるようになる。これまでRAGサービス導入において課題になりがちだった「精度」と「運用コスト」の双方を解決するとしている。
追加学習機能を利用中の顧客は本日より利用可能で、利用開始手順はChatSenseの営業担当に問い合わせる必要がある。ChatSenseの導入を検討している企業は、公式サイトから問い合わせが可能だ。
ChatSenseは、ChatGPTに社内データを追加学習させることで独自の専門家AIを作成できるサービスであり、東証プライム上場企業を含む500社以上に導入されている。
ChatSense Slack連携機能詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
連携方法 | Slack上の会話データと簡単に連携可能 |
更新方法 | 一度連携すれば、AIが自動で常に最新状態に更新 |
回答の参照元 | 回答の参照元を必ず提示、AIの幻覚(ハルシネーション)を見抜ける |
セキュリティ | 学習データは企業のためだけに利用され、他社の学習には利用されない |
RAG(Retrieval Augmented Generation)について
RAGとは、ChatGPTが社内データに基づいて回答できるようにする仕組みである。通常のGPTでは学習していない内容にも回答できるメリットがある。
- 社内データの活用
- 回答精度の向上
- 最新情報への対応
しかし、精度改善やデータ更新には定期的なメンテナンスが必要となるため、運用コストが課題となっていた。ChatSenseのSlack連携機能は、この運用コストの問題を解決する一助となるだろう。
ChatSense Slack連携機能に関する考察
ChatSenseのSlack連携機能は、企業における業務効率化に大きく貢献するだろう。Slackは多くの企業で利用されているチャットツールであり、そのデータとAIを連携させることで、迅速かつ正確な情報提供が可能になるのだ。しかし、データセキュリティやプライバシー保護といった課題への対応は不可欠である。
今後、データの取り扱いに関する法規制やセキュリティ基準の変化に対応していく必要がある。また、誤った情報や偏った情報に基づいた回答が出力されるリスクも考慮し、AIの出力内容を適切に検証する仕組みの構築も重要となるだろう。
さらに、多様なチャットツールへの対応や、AIの学習モデルの改善、そしてユーザーインターフェースの向上など、継続的なアップデートが期待される。これらの課題をクリアすることで、ChatSenseはより多くの企業で活用され、業務効率化に貢献していくと考える。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「生成AIが「Slack」の会話データもとに回答する機能をリリース。ChatSenseの追加学習AI機能 | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000191.000073671.html, (参照 2025-05-02).