WooCommerceプラグインKlarna Checkoutの脆弱性CVE-2024-13925、DoS攻撃の危険性

記事の要約

  • WooCommerceプラグインの脆弱性CVE-2024-13925が公開された
  • Klarna Checkout for WooCommerce 2.13.5未満でDoS攻撃が可能
  • 過剰なログ記録によるディスク容量の消費が問題

Klarna Checkout for WooCommerceの脆弱性情報公開

WPScanは2025年4月17日、WooCommerceプラグイン「Klarna Checkout for WooCommerce」の脆弱性CVE-2024-13925に関する情報を公開した。この脆弱性は、認証されていない攻撃者がWooCommerceのAjaxエンドポイントを利用してログファイルに大量のデータを送信できるというものだ。

攻撃者はPOSTパラメータの最大サイズを利用してログファイルを大量のデータで書き込むことが可能である。その結果、ディスク容量が急速に消費され、最悪の場合、ディスク全体がいっぱいになる可能性があるのだ。

この脆弱性は、バージョン2.13.5未満のKlarna Checkout for WooCommerceに影響する。WPScanは、この脆弱性の修正版をリリースするよう開発者に促している。

脆弱性詳細

項目詳細
CVE IDCVE-2024-13925
公開日2025-04-17
更新日2025-04-18
影響を受ける製品Klarna Checkout for WooCommerce
影響を受けるバージョン2.13.5未満
脆弱性の種類DoS (サービス拒否攻撃)
CVSSスコア7.5 (HIGH)
CWECWE-400 Uncontrolled Resource Consumption
攻撃方法過剰なログ記録
WPScan脆弱性情報

DoS攻撃について

DoS攻撃とは、サービス拒否攻撃のことで、正当なユーザーがサービスを利用できなくなる攻撃手法である。今回の脆弱性では、過剰なログ記録によってサーバーのリソースを消費し、サービスを停止させることが可能だ。

  • サーバーのリソース枯渇
  • サービスの中断
  • システムの停止

この攻撃は、比較的容易に実行できるため、早期の対策が重要となる。

CVE-2024-13925に関する考察

Klarna Checkout for WooCommerceの脆弱性CVE-2024-13925は、過剰なログ記録によるDoS攻撃を許容する深刻な問題である。迅速なアップデートによる対策が不可欠であり、ユーザーは最新バージョンへの更新を怠らないようにする必要がある。この脆弱性は、Webアプリケーションのセキュリティにおけるログ処理の重要性を改めて示している。

今後、同様の脆弱性が他のWooCommerceプラグインやWordPressプラグインでも発見される可能性がある。そのため、定期的なセキュリティアップデートの実施や、セキュリティスキャンの導入が重要となるだろう。また、ログファイルのサイズ制限や監視システムの導入も有効な対策と言える。

さらに、攻撃者による悪用を防ぐためには、ユーザー認証の強化や入力値の検証といった対策も必要となる。開発者には、より安全なコードの記述と、脆弱性発見後の迅速な対応が求められるのだ。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2024-13925」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13925, (参照 2025-05-04).

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