WordPressプラグインTextmetricsの脆弱性CVE-2025-46229、バージョン3.6.2以前でXSS脆弱性

記事の要約

  • WordPressプラグインTextmetricsの脆弱性が公開された
  • バージョン3.6.2以前でクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性
  • Israpil社が開発したTextmetricsに影響

WordPress Textmetricsの脆弱性情報公開

Patchstack OÜは2025年4月22日、WordPressプラグインTextmetricsの脆弱性情報を公開した。この脆弱性は、クロスサイトスクリプティング(XSS)であり、悪用されるとウェブサイトへの不正アクセスを許す可能性があるのだ。

影響を受けるのはTextmetricsバージョン3.6.2以前である。3.6.3以降のバージョンでは、この脆弱性は修正されている。そのため、利用者は速やかに最新バージョンへのアップデートを行う必要がある。

この脆弱性は、CWE-79(不適切なWebページ生成時の入力の中和)に分類され、CVSSスコアは5.9(中程度)と評価されている。攻撃者は、悪意のあるスクリプトを埋め込むことで、ユーザーのセッションを乗っ取ったり、個人情報を盗んだりする可能性があるのだ。

脆弱性詳細と対策

項目詳細
脆弱性名WordPress Textmetrics <= 3.6.2 – Cross Site Scripting (XSS) Vulnerability
CVE IDCVE-2025-46229
公開日2025-04-22
影響を受けるバージョンn/a through 3.6.2
影響を受けないバージョン3.6.3
脆弱性タイプStored XSS
CVSSスコア5.9 (MEDIUM)
開発元Israpil
発見者Nabil Irawan (Patchstack Alliance)
Patchstack報告ページ

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザに実行させる攻撃手法である。この攻撃によって、ユーザーのセッションを乗っ取られたり、個人情報が盗まれたりする可能性がある。

  • 悪意のあるスクリプトの注入
  • ユーザーセッションの乗っ取り
  • 個人情報の窃取

XSS攻撃を防ぐためには、入力値の検証や出力値のエスケープ処理など、適切なセキュリティ対策を行うことが重要だ。Webアプリケーション開発者は、最新のセキュリティガイドラインに従って開発を行うべきである。

WordPress Textmetrics脆弱性に関する考察

Textmetrics 3.6.2以前のバージョンの脆弱性は、ユーザーにとって深刻なリスクとなる可能性がある。迅速なアップデートが求められるのは当然であり、開発元Israpil社による迅速な対応は評価できる。しかし、アップデートが遅れた場合、多くのウェブサイトが攻撃にさらされるリスクがあるだろう。

今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。そのため、WordPressユーザーは、定期的にプラグインのアップデートを行うこと、セキュリティに関する情報を常にチェックすることが重要だ。また、Webアプリケーションのセキュリティ対策に関する教育や啓発活動も必要となるだろう。

この脆弱性の発見と公開は、WordPressエコシステム全体のセキュリティ向上に貢献するだろう。この事例を教訓に、より安全なWebアプリケーション開発と運用が推進されることを期待したい。開発者コミュニティによる継続的な監視と迅速な対応が、安全なインターネット環境を維持するために不可欠だ。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-46229」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46229, (参照 2025-05-04).

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