目次
記事の要約
- WordPressプラグインVikRestaurants Table Reservations And Take-Awayの脆弱性が公開された
- バージョン1.3.3以前でCSRF脆弱性とStored XSS脆弱性が存在する
- CVE-2025-46251として報告され、1.4以降では修正済みだ
WordPressプラグインVikRestaurants Table Reservations And Take-Awayの脆弱性に関する情報公開
Patchstack OÜは2025年4月22日、WordPressプラグインVikRestaurants Table Reservations And Take-Awayの脆弱性に関する情報を公開した。この脆弱性は、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)と、保存型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)の2種類が存在するのだ。
影響を受けるのは、バージョンn/aから1.3.3までのVikRestaurants Table Reservations and Take-Awayプラグインだ。CSRF脆弱性により、悪意のある攻撃者がユーザーに代わってアクションを実行できる可能性がある。Stored XSS脆弱性により、攻撃者は悪意のあるスクリプトを挿入し、ユーザーの情報を盗んだり、ウェブサイトを改ざんしたりする可能性があるのだ。
Patchstack OÜは、バージョン1.4以降ではこれらの脆弱性が修正されていると発表している。そのため、利用者は速やかにプラグインを最新バージョンにアップデートすることが推奨される。この脆弱性に関する情報は、Patchstackのデータベースにも掲載されている。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-46251 |
公開日 | 2025-04-22 |
影響を受けるバージョン | n/a~1.3.3 |
修正済みバージョン | 1.4以降 |
脆弱性タイプ | CSRF、Stored XSS |
CVSSスコア | 7.1 (HIGH) |
開発元 | e4jvikwp |
発見者 | Dhabaleshwar Das (Patchstack Alliance) |
CSRFとStored XSSについて
CSRF(Cross-Site Request Forgery)とは、クロスサイトリクエストフォージェリのことだ。悪意のあるウェブサイトから、ユーザーが意図せず認証済みの状態で行うリクエストを強制的に実行させる攻撃手法である。
- ユーザーの認証状態を悪用する
- ユーザーの意図しない操作を強制する
- 機密情報の漏洩やデータ改ざんにつながる可能性がある
Stored XSS(Stored Cross-Site Scripting)とは、保存型クロスサイトスクリプティングのことだ。攻撃者がWebアプリケーションのデータベースに悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのページにアクセスした際に実行される攻撃手法である。
CVE-2025-46251に関する考察
今回のWordPressプラグインVikRestaurants Table Reservations And Take-Awayの脆弱性CVE-2025-46251は、CSRFとStored XSSという深刻な脆弱性を抱えていた点が問題だ。迅速な対応によって被害拡大は防げたものの、多くのユーザーが影響を受けた可能性がある。早期発見と修正パッチの提供は評価できるものの、より厳格なセキュリティ対策が求められるだろう。
今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。開発者は、セキュリティに関するベストプラクティスを遵守し、定期的なセキュリティ監査を実施する必要がある。ユーザーは、プラグインのアップデートを常に最新の状態に保つことで、脆弱性攻撃のリスクを軽減できるのだ。
さらに、脆弱性発見の報奨金制度の導入や、セキュリティ専門家との連携強化なども有効な対策となるだろう。これらの対策によって、より安全なWordPressエコシステムの構築に貢献できるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-46251」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46251, (参照 2025-05-04).