目次
記事の要約
- SourceCodester Web-based Pharmacy Product Management System 1.0に脆弱性が発見された
- add-category.phpファイルのtxtcategory_name引数の操作によるクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性
- リモートから攻撃が可能で、CVSSスコアは4.8(MEDIUM)と評価されている
SourceCodester Web-based Pharmacy Product Management Systemの脆弱性情報公開
VulDBは2025年4月20日、SourceCodester Web-based Pharmacy Product Management System 1.0における脆弱性情報を公開した。この脆弱性は、add-category.phpファイルのtxtcategory_name引数を操作することでクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が可能となる問題だ。
この脆弱性により、攻撃者は悪意のあるスクリプトを注入し、ユーザーのセッションを乗っ取ったり、機密情報を盗み取ったりする可能性がある。攻撃はリモートから実行可能であり、既に公開されているため、早急な対策が必要となる。
CVE-2025-3825として登録されており、CVSS v4のスコアは4.8(MEDIUM)、CVSS v3.1のスコアは3.1(LOW)、CVSS v3.0のスコアは3.0(LOW)と評価されている。SourceCodesterは、この脆弱性に対する修正パッチの提供や対応策の発表を行っていない。
脆弱性詳細と対策情報
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | クロスサイトスクリプティング(XSS) |
影響を受けるファイル | add-category.php |
影響を受ける引数 | txtcategory_name |
攻撃ベクトル | ネットワーク(AV:N) |
攻撃複雑性 | 低(AC:L) |
認証 | 高(PR:H) |
ユーザーインターフェース | 特権的(UI:P) |
CVSS v4 スコア | 4.8 (MEDIUM) |
CVSS v3.1 スコア | 3.1 (LOW) |
CVSS v3.0 スコア | 3.0 (LOW) |
公開日 | 2025年4月20日 |
更新日 | 2025年4月20日 |
参照情報 | vuldb.com: VDB-305732 |
クロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性について
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を突いて、悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザに実行させる攻撃手法である。攻撃者は、Webサイトに不正なスクリプトを埋め込み、ユーザーがそのWebサイトにアクセスした際に、スクリプトが実行されるように仕込む。
- ユーザーのセッション乗っ取り
- 機密情報の窃取
- 悪意のあるサイトへのリダイレクト
XSS攻撃を防ぐためには、入力値の検証や出力値のエンコードなど、適切な対策を行う必要がある。本件では、SourceCodester Web-based Pharmacy Product Management System 1.0のadd-category.phpファイルにおいて、入力値の検証が不十分であったことが原因と考えられる。
CVE-2025-3825に関する考察
SourceCodester Web-based Pharmacy Product Management System 1.0におけるXSS脆弱性(CVE-2025-3825)は、医療情報を取り扱うシステムにおいて深刻なリスクとなる可能性がある。患者情報の漏洩やシステムの不正操作につながる恐れがあり、迅速な対応が求められる。SourceCodesterは、早急に修正パッチをリリースし、ユーザーへの周知徹底を行うべきだ。
今後、同様の脆弱性が他のWebアプリケーションでも発見される可能性がある。開発者は、セキュリティに関する知識を深め、安全なWebアプリケーション開発を心がける必要がある。定期的なセキュリティ監査の実施や、最新のセキュリティパッチの適用も重要となるだろう。
この脆弱性の発見は、Webアプリケーションのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。ユーザーは、常に最新のセキュリティパッチを適用し、不審なWebサイトへのアクセスを避けるなど、セキュリティ対策を意識する必要があるのだ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-3825」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3825, (参照 2025-05-04).