
S端子 とは
S端子は、映像信号と音声信号を同時に伝送できる接続端子のことです。かつては、家庭用ビデオ機器などで広く利用されていました。
アナログ信号を伝送する端子であり、高画質・高音質の映像・音声出力に貢献しました。現在ではデジタル接続端子に取って代わられつつありますが、一部の機器では未だ使用されています。
S端子は、Y(輝度)、Pb(青色差)、Pr(赤色差)の3つの信号に分けて伝送することで、より鮮明な映像を実現していました。この信号分離方式が、S端子の特徴の一つです。
S端子の種類と特徴
「S端子の種類と特徴」に関して、以下を解説していきます。
- S端子の規格
- S端子の接続方法
S端子の規格
S端子にはいくつかの規格が存在し、それぞれピン数の違いや伝送できる信号の種類が異なります。機器間の互換性を確認することが重要です。接続する機器の仕様書を確認しましょう。
規格の違いによって、伝送できる信号の帯域幅や解像度が異なるため、接続機器の性能を最大限に発揮できない場合があります。そのため、機器を選ぶ際には規格を考慮する必要があります。
規格名 | ピン数 | 特徴 |
---|---|---|
4ピン | 4 | 一般的な規格 |
7ピン | 7 | 高画質伝送に対応 |
S端子の接続方法
S端子の接続は、機器の出力端子と入力端子をケーブルで接続するだけです。しかし、正しい向きで接続しないと映像や音声が正しく出力されない場合があります。端子の形状をよく確認しましょう。
接続する際には、ケーブルの抜き差しを丁寧に、かつ確実に接続することが重要です。無理に接続すると端子が破損する可能性があります。接続後、映像と音声が正しく出力されているか確認しましょう。
手順 | 説明 |
---|---|
1 | 機器の電源を切る |
2 | ケーブルを接続する |
3 | 機器の電源を入れる |
4 | 映像と音声をチェックする |