DNSゾーンとは?意味をわかりやすく簡単に解説

DNSゾーンとは?意味をわかりやすく簡単に解説

DNSゾーンとは

DNSゾーンとは、DNS(Domain Name System)における管理単位のことです。特定のドメイン名(examplecomなど)とそのサブドメインに関するDNS情報をまとめたもので、ゾーンファイルというテキストファイルに記述されます。DNSゾーンを適切に管理することで、Webサイトやメールサーバーなどのインターネットサービスが正常に機能するようになります。

DNSゾーンは、ドメイン名をIPアドレスに変換するDNSサーバーが参照するデータベースのようなものです。ゾーンには、ドメイン名とIPアドレスの対応関係(Aレコード)、メールサーバーの指定(MXレコード)、その他のDNS情報が含まれています。これらの情報に基づいて、インターネット上の通信が正しい宛先に届けられるのです。

DNSゾーンを理解することは、Webサイトの運用やネットワーク管理において非常に重要です。DNSゾーンの設定ミスは、Webサイトへのアクセス不能やメールの送受信障害を引き起こす可能性があります。そのため、DNSゾーンの構造や設定方法を正しく理解し、適切に管理することが求められます。

DNSゾーンの管理

「DNSゾーンの管理」に関して、以下を解説していきます。

  • DNSゾーンの委任
  • DNSゾーンの編集

DNSゾーンの委任

DNSゾーンの委任とは、DNSゾーンの管理権限を別のDNSサーバーに移譲することです。大規模な組織や複数の部門でドメインを管理する場合、特定のサブドメインの管理を別の担当者に委任することがあります。DNSゾーンの委任を行うことで、DNSサーバーの負荷分散や管理の効率化が可能です。

DNSゾーンの委任は、親ゾーンにNSレコード(ネームサーバーレコード)を追加することで行います。NSレコードには、委任先のDNSサーバーのホスト名が記述されます。委任先のDNSサーバーは、委任されたサブドメインに関するDNS情報を管理し、DNSクエリに応答します。

項目説明値の例
親ゾーン委任元のゾーンexamplecom
サブドメイン委任するサブドメインsubdomainexamplecom
NSレコード委任先のDNSサーバーns1examplecom
委任先サーバー権威DNSサーバーサブドメインの情報を管理

DNSゾーンの編集

DNSゾーンの編集とは、DNSゾーンファイルの内容を変更することです。WebサイトのIPアドレスを変更したり、新しいサブドメインを追加したりする場合に、DNSゾーンの編集が必要になります。DNSゾーンの編集は、DNSサーバーの管理画面やテキストエディタを使用して行います。

DNSゾーンの編集を行う際には、構文エラーや設定ミスに注意する必要があります。誤った設定を行うと、Webサイトへのアクセス不能やメールの送受信障害を引き起こす可能性があります。DNSゾーンの編集後は、必ず設定内容を確認し、正常に動作することを確認してください。

レコードタイプ説明
Aレコードドメイン名とIPアドレスの対応examplecom 192020
MXレコードメールサーバーの指定examplecom mailexamplecom
CNAMEレコード別名の設定wwwexamplecom examplecom
TXTレコードテキスト情報の登録examplecom “テキスト情報”