CFカード(Compact Flash、コンパクトフラッシュ)とは?意味をわかりやすく簡単に解説

CFカード(Compact Flash、コンパクトフラッシュ)とは?意味をわかりやすく簡単に解説

CFカード(Compact Flash、コンパクトフラッシュ)とは

CFカードコンパクトフラッシュ)は、初期のデジタルカメラや携帯情報端末(PDA)などで広く利用されたフラッシュメモリ規格です。その堅牢性と比較的高い記憶容量から、プロのカメラマンや産業用途でも採用されてきました。現在ではSDカードなどのより小型で高性能な規格が主流となっていますが、CFカードはその信頼性と実績から、特定の分野では依然として利用されています。

CFカードは、その物理的な大きさから、SDカードと比較して大容量化が容易であり、また、インターフェースの速度も比較的速いという特徴があります。しかし、小型化のトレンドやSDカードの性能向上により、徐々にその地位を譲りつつあります。CFカードには、TypeIとTypeIIの2つのタイプがあり、TypeIIの方が厚みがあり、より多くの接続ピンを持つため、高速なデータ転送が可能です。

CFカードの登場は、デジタルカメラの普及に大きく貢献し、フィルムカメラからデジタルカメラへの移行を加速させました。また、産業用機器や組み込みシステムなど、高い信頼性と耐久性が求められる分野でも利用され、その技術は後のフラッシュメモリ規格の発展に大きな影響を与えました。CFカードは、デジタルストレージの歴史において、重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

CFカードの規格と種類

「CFカードの規格と種類」に関して、以下を解説していきます。

  • CFカードの主な規格
  • CFカードの種類(TypeIとTypeII)

CFカードの主な規格

CFカードにはいくつかの規格が存在し、それぞれ転送速度や容量が異なります。初期のCFカードはATAインターフェースを使用していましたが、後に高速な転送を可能にするために、より新しい規格が導入されました。これらの規格を理解することで、CFカードを選ぶ際に最適なものを選ぶことができます。

CFカードの規格には、CF+、CFast、XQDなどがあります。CF+は、CFカードにI/O機能を追加したもので、CFastはSATAインターフェースを使用し、より高速なデータ転送を実現します。XQDは、さらに高速なPCI Expressインターフェースを採用し、高解像度動画の記録などに適しています。

規格インターフェース最大容量
CF+ATA128GB
CFastSATA512GB
XQDPCI Express2TB
CFexpressPCI Express4TB

CFカードの種類(TypeIとTypeII)

CFカードには、TypeIとTypeIIの2つの物理的なタイプが存在し、それぞれ厚みが異なります。TypeIは薄型で、多くのCFカードスロットに対応していますが、TypeIIは厚みがあり、一部の機器でのみ使用可能です。TypeIIは、より多くの接続ピンを持つことができ、高速なデータ転送や特殊な機能を実現するために使用されます。

TypeIIのCFカードは、マイクロドライブと呼ばれる小型のハードディスクを内蔵したものも存在しました。マイクロドライブは、フラッシュメモリよりも大容量のデータを保存できましたが、消費電力が高く、衝撃に弱いという欠点がありました。現在では、フラッシュメモリの大容量化が進み、マイクロドライブはほとんど使用されていません。

種類厚さ主な用途
TypeIATA128GB
TypeIISATA512GB
TypeIIPCI Express2TB
TypeIIPCI Express4TB

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