インターネットVPNとは?意味をわかりやすく簡単に解説

インターネットVPNとは?意味をわかりやすく簡単に解説

インターネットVPNとは

インターネットVPNとは、インターネット回線を活用して仮想的な専用線を作り、安全な通信を実現する技術です。拠点間接続やリモートアクセスなど、様々な用途で利用されており、データの暗号化や認証機能によってセキュリティを確保します。インターネットVPNは、コスト効率が高く、柔軟なネットワーク構築が可能なため、多くの企業で導入が進んでいます。

インターネットVPNは、専用線と比較して低コストで導入できる点が大きなメリットです。インターネット回線を共有するため、回線費用を抑えることができ、初期費用や運用コストも削減できます。また、ソフトウェアやハードウェアの設定変更によって、簡単にネットワーク構成を変更できるため、ビジネスの変化に柔軟に対応できます。

インターネットVPNには、IPsecVPNやSSL-VPNなど、様々な種類があります。IPsecVPNは、暗号化プロトコルを用いて通信全体を保護する方式で、セキュリティレベルが高いのが特徴です。SSL-VPNは、Webブラウザで使用されるSSL/TLSプロトコルを利用する方式で、手軽に導入できるため、リモートアクセスなどに適しています。

インターネットVPNの仕組み

「インターネットVPNの仕組み」に関して、以下を解説していきます。

  • VPN接続のプロトコル
  • VPNの通信の流れ

VPN接続のプロトコル

VPN接続のプロトコルは、データの暗号化や認証方式を定めるもので、VPNの安全性と性能に大きく影響します。代表的なプロトコルには、IPsec、SSL/TLS、L2TP/IPsecなどがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。適切なプロトコルを選択することで、セキュリティレベルを高め、安定した通信を実現できます。

IPsecは、暗号化スイートや認証方式を柔軟に選択できるため、高度なセキュリティを必要とする場合に適しています。SSL/TLSは、Webブラウザとの互換性が高く、リモートアクセスVPNで広く利用されています。L2TP/IPsecは、L2TPプロトコルでカプセル化されたデータをIPsecで暗号化する方式で、セキュリティと柔軟性を兼ね備えています。

プロトコル特徴利用場面
IPsec高度な暗号化に対応拠点間接続
SSL/TLSWebブラウザとの親和性リモートアクセス
L2TP/IPsecセキュリティと柔軟性モバイル接続
WireGuard高速かつ安全最新のVPN

VPNの通信の流れ

VPNの通信の流れは、クライアントからのデータが暗号化され、VPNサーバーを経由して宛先へ送信されるプロセスです。クライアントとVPNサーバー間、またはVPNサーバー同士の間で暗号化されたトンネルが形成され、データの盗聴や改ざんを防ぎます。この仕組みによって、安全なデータ通信が実現します。

クライアントがVPNサーバーに接続すると、認証が行われ、VPNトンネルが確立されます。クライアントからのデータは、VPNプロトコルに従って暗号化され、VPNサーバーに送信されます。VPNサーバーは、受信したデータを復号化し、宛先へ転送します。宛先からの応答も同様に暗号化され、クライアントへ送信されます。

ステップ内容詳細
1接続要求クライアントが接続要求VPNサーバーへ接続要求を送信
2認証サーバーが認証ユーザー名とパスワードで認証
3トンネル確立暗号化トンネルを確立安全な通信路を確保
4データ送受信暗号化されたデータを送受信データの盗聴を防止

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