
ppsとは
ppsとは、PowerPoint Slide Showの略称です。マイクロソフト社のプレゼンテーションソフトであるPowerPointで作成したスライドショーを、閲覧専用の形式で保存したファイルの拡張子を指します。ppsファイルを開くと、PowerPointがインストールされていない環境でも、スライドショーが自動的に開始される点が特徴です。
ppsファイルは、プレゼンテーション資料を配布する際に便利です。受信者はPowerPointを持っていない場合でも、スライドショーをすぐに閲覧できます。ただし、ppsファイルは編集ができないため、配布する前に内容を最終確認することが重要です。
ppsxという拡張子も存在します。ppsxは、Office Open XML形式で保存されたPowerPointスライドショーの拡張子です。ppsxファイルは、ppsファイルよりもファイルサイズが小さく、セキュリティ機能が強化されているという特徴があります。
ppsの活用方法
「ppsの活用方法」に関して、以下を解説していきます。
- ppsファイルの作成手順
- ppsファイルの注意点
ppsファイルの作成手順
ppsファイルを作成するには、まずPowerPointでスライドを作成します。スライドの作成が完了したら、「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択し、ファイルの種類で「PowerPointスライドショー(*.pps)」または「PowerPointスライドショー(*.ppsx)」を選択して保存します。保存時に自動的にスライドショーが開始されるように設定されていることを確認しましょう。
ppsファイルを作成する際には、アニメーションやトランジションなどの効果を適切に設定することが重要です。効果を過剰に使用すると、ファイルサイズが大きくなり、再生に時間がかかる場合があります。また、フォントが正しく表示されるように、埋め込み設定を行うことも推奨されます。
手順 | 内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
1 | PowerPoint起動 | スライド作成開始 | |
2 | スライド作成 | 資料内容を作成 | アニメーション追加 |
3 | 名前を付けて保存 | pps形式で保存 | 保存場所を指定 |
4 | ファイルの種類選択 | PowerPointスライドショー | 拡張子を確認 |
ppsファイルの注意点
ppsファイルは、受信者の環境によっては正しく表示されない場合があります。特に、古いバージョンのPowerPointを使用している場合や、互換性のないフォントを使用している場合に問題が発生しやすいです。配布前に、異なる環境で表示確認を行うことを推奨します。セキュリティ上のリスクも考慮し、信頼できる送信元からのファイルのみを開くように注意喚起することも重要です。
ppsファイルを開く際には、マクロが含まれている場合にセキュリティ警告が表示されることがあります。マクロは、自動的に実行されるプログラムであり、悪意のあるコードが含まれている可能性があります。信頼できないファイルのマクロは、絶対に有効にしないでください。最新のセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つことが重要です。
注意点 | 詳細 | 対策 | |
---|---|---|---|
互換性 | 古いPowerPoint | 事前確認を実施 | |
セキュリティ | マクロの危険性 | 警告表示を確認 | |
フォント | 環境依存の問題 | フォントを埋め込む | |
ファイルサイズ | アニメーション過多 | 効果を最小限に |