RS232Cとは?意味をわかりやすく簡単に解説

RS232Cとは?意味をわかりやすく簡単に解説

RS232Cとは

RS232Cは、シリアル通信に使用されるインターフェース規格です。コンピューターと周辺機器間でのデータ交換を可能にするために設計されました。この規格は、非同期通信方式を採用しており、比較的低速なデータ転送に適しています。

RS232Cは、そのシンプルさと汎用性から、長年にわたり様々なデバイスで利用されてきました。モデム、プリンター、マウスなどの周辺機器との接続に使用され、産業用機器や組み込みシステムでも広く採用されています。近年では、USBなどの新しいインターフェースに取って代わられつつありますが、依然として多くの場面で利用価値があります。

RS232Cの主な特徴として、D-sub 9ピンまたは25ピンのコネクタを使用することが挙げられます。これらのコネクタを通じて、データの送受信、制御信号のやり取りを行います。ただし、RS232Cは短距離通信を前提としており、長距離伝送には適していません。

RS232Cの基礎知識

「RS232Cの基礎知識」に関して、以下を解説していきます。

  • RS232Cの通信プロトコル
  • RS232Cの主な用途

RS232Cの通信プロトコル

RS232Cの通信プロトコルは、非同期シリアル通信に基づいています。データはスタートビット、データビット、パリティビット、ストップビットという順序で送信されます。これらのビットによって、データの開始と終了、誤り検出を制御します。

通信速度(ボーレート)、データビット長、パリティの有無、ストップビット長などのパラメータを設定することで、異なるデバイス間での通信を確立できます。これらのパラメータは、通信を行う両方のデバイスで一致している必要があります。設定が異なると、データの誤りや通信不能が発生する可能性があります。

パラメータ内容設定例
ボーレート通信速度9600bps
データ長データビット数8ビット
パリティ誤り検出なし
ストップ終了ビット数1ビット

RS232Cの主な用途

RS232Cは、その汎用性から様々な用途で利用されてきました。産業用機器の制御、計測機器とのデータ通信、POSシステム、組み込みシステムなど、幅広い分野で採用されています。これらの用途では、信頼性の高いデータ伝送が求められます。

近年では、USBやEthernetなどの新しいインターフェースが登場し、RS232Cの利用頻度は減少傾向にあります。しかし、既存のシステムや特定の用途においては、依然としてRS232Cが利用されています。特に、レガシーデバイスとの互換性を維持する必要がある場合に、RS232Cは重要な役割を果たします。

用途詳細備考
産業機器PLC制御FA分野
計測機器データ収集研究開発
POSレシート印刷小売業
組み込みマイコン通信IoT機器

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