目次
記事の要約
- Google WorkspaceのGeminiアプリの会話履歴管理設定の事前設定が可能になった
- 5月5日から管理者は、ユーザーへの適用前に設定を事前構成できる
- 5月末までに設定が強制適用され、デフォルトは会話履歴ON、保存期間18ヶ月
Google Workspace Geminiアプリの会話履歴管理設定変更に関する発表
Googleは2025年5月5日、Google WorkspaceのGeminiアプリにおける会話履歴管理設定の変更を発表した。この変更により、Workspace管理者は、ユーザーへの適用前に新しいGemini会話履歴管理設定を事前構成できるようになったのだ。
デフォルトでは「Gemini会話履歴」はON、「会話保存期間」は18ヶ月に設定される。これは現在の動作と一致する。管理者は、ヘルプセンターを参照して設定を変更できる。変更がない場合は、デフォルト設定が適用される。
このアップデートは、5月末までに設定が強制適用される予定だ。その際には、別途Workspace Updatesブログ投稿で発表される。この変更は、現在のGeminiアプリサービス設定や、Workspaceアプリ内でのGemini(例:Gmail内のGemini)には影響しない。
エンドユーザーは、管理者によって設定されたGemini会話履歴設定を無効にすることはできない。管理者設定は、ユーザーが以前にGeminiアプリアクティビティ設定(gemini.google.comまたはGeminiモバイルアプリ)で行った変更を上書きする。
Geminiアプリ会話履歴管理設定の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
発表日 | 2025年5月5日 |
設定強制適用予定日 | 2025年5月末 |
対象 | 全てのGoogle Workspaceユーザー(Geminiアプリへのアクセス権限あり) |
デフォルト設定(Gemini会話履歴) | ON |
デフォルト設定(会話保存期間) | 18ヶ月 |
Gemini会話履歴OFF時の保存期間 | 72時間 |
設定変更主体 | 管理者 |
ユーザーによる設定変更 | 不可 |
Gemini会話履歴管理設定について
Google WorkspaceのGeminiアプリにおける会話履歴管理設定は、管理者によって制御される。この設定は、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護するために重要である。
- 会話履歴の保存期間の設定
- ユーザーデータの保護
- Google Workspaceの利用規約への準拠
設定をOFFにしても、72時間まではユーザーアカウントにチャットが保存される。これはGoogleがサービスを提供し、フィードバックを処理するためだ。
Geminiアプリ会話履歴管理設定に関する考察
このアップデートは、企業におけるデータ管理のセキュリティとコンプライアンスを強化する上で重要な一歩だ。管理者が会話履歴の保存期間を制御できるようになったことで、企業はデータガバナンスポリシーをより厳格に適用できるようになる。しかし、設定変更の通知や、ユーザーへの影響に関する明確なコミュニケーションが不足すると、混乱が生じる可能性がある。
設定変更によって、ユーザーエクスペリエンスに影響が出る可能性もある。例えば、会話履歴が削除されることで、ユーザーが過去の情報を参照できなくなる可能性がある。そのため、Googleはユーザーへの影響を最小限に抑えるための対策を講じる必要があるだろう。例えば、設定変更前にユーザーに通知を送信したり、設定変更後のサポートを提供したりすることが考えられる。
今後、より詳細な会話履歴管理機能、例えば、特定のキーワードによる検索機能や、会話履歴のエクスポート機能などが追加されることを期待したい。また、管理者向けのより直感的なインターフェースや、設定変更履歴の追跡機能なども必要となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- Google Workspace.「 Google Workspace Updates: Pre-configure Gemini app conversation history admin settings before they take effect 」.https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/05/pre-configure-the-gemini-app-conversation-history-admin-setting.html, (参照 2025-05-08).