
目次
記事の要約
- オリックス生命がAIアバター活用研修システム導入
- exaBase ロープレで新人研修効率化を実現
- ベテラン社員の教育負荷を4割削減
オリックス生命、AIアバター研修システム導入を発表
株式会社エクサウィザーズは2025年5月7日、オリックス生命保険株式会社が同社のAIアバターを活用したロールプレイング研修システム「exaBase ロープレ」を導入したことを発表した。このシステムは、AIアバターとの対話を通じて新入社員の顧客対応スキルを効果的に育成することを目的としているのだ。
オリックス生命は、毎年4月からコールセンター部門の新入社員研修を実施しており、従来はベテラン社員が約2ヶ月間、1人あたり約5人の新入社員を担当していた。しかし、「exaBase ロープレ」の導入により、ロールプレイング研修の約4割でAIを活用し、ベテラン社員の教育負荷を4割削減できる見込みだ。
生命保険業界におけるコールセンター窓口業務へのAIロープレ導入は、今回の事例が初めてであり、業界をリードする取り組みと言えるだろう。AIによる客観的な評価とフィードバックは、新入社員のスキル向上に大きく貢献するだろう。
exaBase ロープレ導入による効果
項目 | 詳細 |
---|---|
導入企業 | オリックス生命保険株式会社 |
導入目的 | コールセンター新人研修の効率化 |
導入システム | exaBase ロープレ |
効果 | ベテラン社員の教育負荷4割削減 |
研修時間 | 約2ヶ月間 |
導入時期 | 2025年5月 |
AIアバターによるロールプレイング研修
「exaBase ロープレ」は、AIアバターを用いたロールプレイング研修システムである。オリックス生命では、顧客プロファイルとして「お急ぎのお客さま」や「じっくり話を聞きたいお客さま」などを設定し、実践的な研修を実施している。
- AIによる客観的な評価
- 個別のフィードバック提供
- 敬語使用やフィラーの有無チェック
これにより、新入社員は自身の課題を明確に把握し、モチベーションを維持しながらスキル向上を図ることが可能になるのだ。
exaBase ロープレに関する考察
「exaBase ロープレ」の導入は、人材育成におけるAI活用の有効性を示す好事例と言える。ベテラン社員の負担軽減と新入社員のスキル向上という、双方にとってメリットのあるシステムだ。しかし、AIによる評価の精度や、想定外の顧客対応への対応など、課題も残るだろう。
今後、AIの学習データの充実や、より高度な自然言語処理技術の導入によって、評価の精度向上や、より多様な顧客対応への対応が可能になるだろう。また、AIによるフィードバックの質を高めることで、研修効果の更なる向上も期待できる。
将来的には、AIが研修内容を自動的に調整する機能や、個々の新入社員の学習進捗に合わせて最適な研修を提供する機能などが追加されることで、よりパーソナライズされた研修が可能になるだろう。AIを活用した人材育成は、今後ますます重要性を増していくと予想される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「オリックス生命、AIアバターとの対話で効果的に育成する「exaBase ロープレ」を導入 | 株式会社エクサウィザーズのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000345.000030192.html, (参照 2025-05-08).