
目次
記事の要約
- 塩浜工業が建設現場DX推進のため「GENBAx点検」を導入
- ペーパーレス化による安全管理・事故リスク低減を実現
- 重機点検、日常点検等の効率化と施主へのDX推進告知
塩浜工業のGENBAx点検導入発表
SORABITO株式会社は2025年5月7日、建設現場における安全点検のDX化を加速する「GENBAx点検」を、株式会社塩浜工業が導入したことを発表した。塩浜工業は北陸3県と京滋地区で首位級の独立系ゼネコンであり、発電所や電波塔といった大型建造物からトンネル、道路、物流・商業施設まで幅広く手掛けている。
「GENBAx点検」導入の背景には、建設業におけるデジタル化の遅れや人手不足、長時間労働といった課題への対応がある。塩浜工業は施主へのDX推進告知、ESG評価向上、データに基づく安全管理、監査対応の円滑化、業者ごとのファイル整理の効率化などを目的として、本サービスの導入を決めたのだ。
導入により、帳票の電子化によるペーパーレス化、重機点検等の種類の一元管理、作業完了状況のリアルタイム集計・共有などが可能になる。これにより建設現場のDX推進を図り、安全性と生産性の向上に貢献するとしている。
SORABITO株式会社は、建設現場の安全性及び生産性の向上に貢献するとともに、建設業の「2024年問題」の解決に向けて、様々な機能開発や実装に取り組んでいくとしている。
GENBAx点検導入概要
項目 | 詳細 |
---|---|
導入企業 | 株式会社塩浜工業 |
導入サービス | GENBAx点検 |
導入目的 | 建設現場のDX推進、安全管理強化、ペーパーレス化 |
導入効果 | 点検業務効率化、リアルタイムデータ共有、事故リスク低減 |
導入時期 | 2025年5月7日発表 |
提供企業 | SORABITO株式会社 |
GENBAx点検の機能
GENBAx点検は、スマホを用いたあらゆる点検を可能にするサービスだ。QRコード読み取りによるログインで、作業員のユーザー登録が不要なため、協力会社が多い建設現場でもスムーズに利用できる。
- スマホでの点検データ登録
- リアルタイムなデータ集計・共有
- パソコン・スマホでの電子承認機能
リアルタイムで集計された点検結果はパソコンで確認でき、日々の点検状況を可視化することで、点検表の回収やアラート把握を効率化する。
GENBAx点検導入に関する考察
GENBAx点検の導入は、塩浜工業のDX推進において大きな一歩となるだろう。ペーパーレス化による効率化だけでなく、データに基づいた安全管理体制の構築も期待できる。しかし、全ての作業員がスムーズにシステムを使いこなせるか、データの正確性やセキュリティ対策の万全さが課題となる可能性もある。
起こりうる問題への対策としては、導入前の十分な教育とサポート体制の構築、データセキュリティに関する厳格な規定の策定などが挙げられる。また、システムの使いやすさ向上のためのフィードバックシステムの導入も重要だ。将来的には、AIを活用した予知保全機能や、より詳細な分析レポート機能の追加が期待される。
建設業界全体のDX化を促進し、安全で効率的な建設現場を実現するためには、GENBAx点検のようなサービスの普及と、それに伴う人材育成が不可欠である。SORABITO社には、更なる機能開発と業界への貢献を期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「北陸3県と京滋地区で首位級の独立系ゼネコン 塩浜工業が多様な建設現場のDXに取り組むため「GENBAx点検」を導入 | SORABITO株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000015533.html, (参照 2025-05-08).