目次
記事の要約
- TOTOLINK A800R V4.1.2cu.5032_B20200408の脆弱性が公開された
- downloadFile.cgiにおけるコマンドインジェクションの脆弱性
- QUERY_STRINGパラメータ経由で攻撃が可能
TOTOLINK A800Rの脆弱性情報公開
MITRE Corporationは2025年4月23日、TOTOLINK A800Rルーターの脆弱性に関する情報を公開した。この脆弱性は、CVE-2025-28017として登録されており、深刻度はMEDIUM(CVSSスコア6.5)と評価されているのだ。
対象となるのはTOTOLINK A800R V4.1.2cu.5032_B20200408バージョンであり、downloadFile.cgiのQUERY_STRINGパラメータに悪意のあるコードを挿入することで、コマンドインジェクション攻撃が可能となる。攻撃者は、この脆弱性を悪用して、ルーターの制御を奪う可能性がある。
CISA-ADPもこの脆弱性情報を更新しており、SSVC、KEV、CVSS、CWEといった情報も提供している。この脆弱性に関する情報は、MITRE CorporationとCISA-ADPのウェブサイトで確認できる。
脆弱性詳細と関連情報
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-28017 |
発表日 | 2025-04-23 |
更新日 | 2025-04-23, 2025-04-24 |
脆弱性タイプ | コマンドインジェクション |
影響を受ける製品 | TOTOLINK A800R V4.1.2cu.5032_B20200408 |
影響を受けるパラメータ | QUERY_STRING |
CVSSスコア | 6.5 |
深刻度 | MEDIUM |
CWE | CWE-77 |
コマンドインジェクションについて
コマンドインジェクションとは、アプリケーションへの入力値を適切に処理せずに、システムコマンドとして実行してしまう脆弱性のことだ。攻撃者は、悪意のあるコードをアプリケーションに入力することで、本来許可されていない操作を実行できるようになる。
- システムコマンドの実行
- ファイルの読み書き
- データの改ざん
この脆弱性は、Webアプリケーションだけでなく、様々なソフトウェアに存在する可能性がある。そのため、適切な入力値の検証や、システムコマンドの実行を制限するなどの対策が重要となる。
CVE-2025-28017に関する考察
TOTOLINK A800Rの脆弱性情報は、迅速な対応が求められる重要な情報だ。この脆弱性によって、攻撃者はルーターへの不正アクセスやデータの窃取を行う可能性がある。そのため、ユーザーは速やかにファームウェアのアップデートを行うべきである。
今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性がある。攻撃者は、この脆弱性を他の脆弱性と組み合わせることで、より大きな被害をもたらす可能性もあるだろう。そのため、セキュリティ対策の強化が不可欠だ。
対策としては、ファームウェアのアップデートだけでなく、ルーターへのアクセス制御を強化する必要がある。また、定期的なセキュリティ監査を実施し、脆弱性の早期発見・対応を行うことも重要だ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-28017」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-28017, (参照 2025-05-08).