BuddyBoss Platformの脆弱性CVE-2024-13859、バージョン2.8.50以前で深刻なXSSリスク

記事の要約

  • BuddyBoss Platformの脆弱性CVE-2024-13859が公開された
  • バージョン2.8.50以前で認証済みユーザーによる悪用が可能
  • 不適切な入力サニタイズと出力エスケープが原因

WordfenceによるBuddyBoss Platformの脆弱性CVE-2024-13859の公開

Wordfenceは2025年5月2日、WordPressプラグインBuddyBoss Platformの脆弱性CVE-2024-13859を公開した。この脆弱性は、不適切な入力サニタイズと出力エスケープが原因で発生する、認証済みユーザーを対象とした保存型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)である。

バージョン2.8.50以前のBuddyBoss Platformが影響を受ける。Subscriberレベル以上のアクセス権を持つ認証済み攻撃者は、任意のWebスクリプトをページに挿入することが可能だ。挿入されたページにユーザーがアクセスするたびに、スクリプトが実行されるのだ。

バージョン2.8.41で部分的なパッチが適用されているものの、完全な修正にはバージョン2.8.51以降へのアップデートが必要となる。Boss MediaはBuddyBoss Platformの開発元であり、ユーザーは速やかにアップデートを行うべきだ。

この脆弱性は、Kaique Peres氏によって発見された。Wordfenceの脅威インテリジェンスレポートとBuddyBossの公式ウェブサイトを参照することで、より詳細な情報を得ることができる。

脆弱性情報

項目詳細
CVE IDCVE-2024-13859
公開日2025-05-02
影響を受けるバージョン2.8.50まで
脆弱性の種類保存型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)
CVSSスコア6.4 (MEDIUM)
攻撃者レベル認証済み(Subscriber以上)
ベンダBoss Media
製品Buddyboss Platform
Wordfence脅威情報BuddyBoss Platform

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebサイトのユーザーに実行させる攻撃手法である。この攻撃によって、ユーザーのセッション情報を盗まれたり、個人情報が漏洩したりする可能性がある。

  • 入力値の検証不足
  • 出力値のエスケープ処理の不足
  • 適切なセキュリティ対策の欠如

XSS攻撃を防ぐためには、入力値の適切なサニタイジングと出力値のエスケープ処理が不可欠だ。また、定期的なセキュリティアップデートと脆弱性診断も重要である。

CVE-2024-13859に関する考察

この脆弱性は、認証済みユーザーを対象としているため、攻撃の成功には一定のアクセス権限が必要となる。しかし、Subscriberレベル以上のアクセス権を持つユーザーは少なくないため、影響範囲は無視できないだろう。迅速なアップデートが被害拡大を防ぐ上で非常に重要だ。

今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性がある。攻撃者は、ユーザーのセッションを乗っ取ったり、悪意のあるコンテンツを表示させたりする可能性がある。そのため、ユーザーは常に最新のセキュリティパッチを適用し、不審なウェブサイトへのアクセスを避けるべきだ。

対策としては、速やかなバージョンアップが最優先だ。さらに、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)などの導入も有効な手段となるだろう。また、セキュリティ意識の高い開発体制の構築と、定期的なセキュリティ監査の実施も重要である。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2024-13859」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13859, (参照 2025-05-08).

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