Element Pack Elementor Addonsの脆弱性CVE-2025-1458、バージョン5.10.29以前でXSS攻撃が可能に

記事の要約

  • Element Pack Elementor Addonsの脆弱性CVE-2025-1458が公開された
  • バージョン5.10.29以前で認証済み攻撃者による悪用が可能
  • 不適切な入力サニタイズと出力エスケープが原因

Wordfenceによる脆弱性情報公開

Wordfenceは2025年4月26日、WordPressプラグイン「Element Pack Addons for Elementor」の脆弱性に関する情報を公開した。この脆弱性は、CVE-2025-1458として識別されており、深刻度はMEDIUMと評価されているのだ。

影響を受けるのは、バージョン5.10.29以前のElement Pack Addons for Elementorである。複数のウィジェットにおいて、不十分な入力サニタイズと出力エスケープが原因で、認証済みの攻撃者(Contributorレベル以上)が任意のWebスクリプトを注入できる可能性がある。注入されたページにユーザーがアクセスすると、スクリプトが実行されるのだ。

この脆弱性により、攻撃者はウェブサイトに悪意のあるコードを埋め込み、ユーザーの情報を盗んだり、ウェブサイトを改ざんしたりする可能性がある。そのため、速やかなアップデートが推奨される。

脆弱性詳細と対応策

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-1458
公開日2025-04-26
影響を受けるバージョン5.10.29まで
脆弱性の種類Stored Cross-Site Scripting (XSS)
攻撃者レベル認証済み(Contributorレベル以上)
ベンダbdthemes
製品名Element Pack Addons for Elementor
CVSSスコア6.4
深刻度MEDIUM
Wordfence脅威インテリジェンス

Stored Cross-Site Scripting (XSS)について

Stored Cross-Site Scripting (XSS)とは、攻撃者がWebアプリケーションに悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのスクリプトを実行してしまう脆弱性のことだ。この脆弱性は、Webアプリケーションがユーザーからの入力を適切にサニタイズ(無害化)およびエスケープ処理していない場合に発生する。

  • ユーザー入力の適切な検証
  • 出力エスケープの徹底
  • 定期的なセキュリティアップデート

XSS攻撃を防ぐためには、ユーザーからの入力データに対して適切なサニタイズとエスケープ処理を行うことが重要である。また、Webアプリケーションのセキュリティを維持するためには、定期的なセキュリティアップデートを実施し、最新のセキュリティパッチを適用する必要がある。

Element Pack Addons for Elementorの脆弱性に関する考察

Element Pack Addons for Elementorの脆弱性CVE-2025-1458は、不適切な入力サニタイズと出力エスケープが原因で発生した。これは、多くのWebアプリケーションで発生する一般的な脆弱性であり、開発者は常に注意を払う必要がある。迅速な対応によって被害を最小限に抑えることができた点は良かったと言えるだろう。

しかし、今後同様の脆弱性が他のプラグインやテーマでも発見される可能性がある。そのため、開発者はセキュリティに関するベストプラクティスを遵守し、定期的なセキュリティ監査を実施する必要がある。また、ユーザーは常に最新のバージョンを使用し、セキュリティに関する情報を注意深く確認する必要があるだろう。

今後、より高度な入力検証や出力エスケープ機能の追加、そして自動化されたセキュリティスキャン機能の提供が期待される。これにより、開発者はより簡単に安全なWebアプリケーションを開発できるようになり、ユーザーはより安全なWeb環境を利用できるようになるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-1458」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1458, (参照 2025-05-08).

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