WordfenceがWordPress用Smart Frameworkの脆弱性CVE-2024-13419を公開、複数プラグインに影響

記事の要約

  • WordPress用Smart Framework複数プラグインの脆弱性CVE-2024-13419が公開された
  • 認証済み攻撃者(Subscriber以上)がサイト全体で有効なカスタムJavaScriptを含むプラグイン設定を更新可能
  • G5ThemeのBenaa、April、Beyot、Auteur Frameworkが影響を受ける

WordfenceがWordPress用Smart Frameworkの脆弱性を公開

Wordfenceは2025年5月2日、WordPress用Smart Frameworkの複数プラグインにおける脆弱性CVE-2024-13419を公開した。この脆弱性により、認証済み攻撃者(Subscriberレベル以上)が、サイト全体で有効なカスタムJavaScriptを含むプラグイン設定を更新できる可能性があるのだ。

この問題は、saveOptions()とimportThemeOptions()関数の権限チェック不足が原因である。攻撃者は、この脆弱性を悪用して悪意のあるJavaScriptコードを注入し、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を実行できる可能性がある。Wordfenceは、この問題を2ヶ月以上前にEnvatoに報告したが、脆弱性は依然として残っていることを明らかにしている。

影響を受けるのは、Smart Frameworkを使用する複数のWordPressプラグインおよびテーマである。具体的には、G5Themeが開発したBenaa Framework、April Framework、Beyot Framework、Auteur Frameworkが、それぞれバージョン4.0.0、5.1、6.0.6、7.1以前で影響を受けることが確認されている。ユーザーは速やかに最新バージョンへのアップデートを行う必要がある。

影響を受けるSmart Frameworkプラグインとバージョン

ベンダー製品影響を受けるバージョン
G5ThemeBenaa Framework4.0.0以前
G5ThemeApril Framework5.1以前
G5ThemeBeyot Framework6.0.6以前
G5ThemeAuteur Framework7.1以前
Wordfence脆弱性情報

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、悪意のあるスクリプトをWebサイトに挿入することで、ユーザーのセッションを乗っ取ったり、個人情報を盗んだりする攻撃手法である。この脆弱性では、認証済みユーザーであっても、攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入できる可能性がある。

  • 攻撃者はユーザーのセッションを乗っ取れる
  • 個人情報や機密データが漏洩する可能性がある
  • サイトの改ざんが行われる可能性がある

XSS攻撃を防ぐためには、ユーザーが入力したデータを適切にサニタイズする、出力前にエンコードするなどの対策が重要だ。また、定期的なセキュリティアップデートを行うことも不可欠である。

CVE-2024-13419に関する考察

この脆弱性は、認証済みユーザーであっても攻撃が可能である点が深刻だ。Subscriberレベルのアクセス権を持つユーザーは、多くのWordPressサイトで存在するため、影響範囲は非常に広い可能性がある。迅速な対応が求められる。

今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性がある。攻撃者は、悪意のあるJavaScriptコードを注入することで、ユーザーの個人情報を盗んだり、サイトを改ざんしたりする可能性がある。そのため、影響を受けるプラグインを使用しているユーザーは、速やかに最新バージョンにアップデートすることが重要だ。

対策としては、影響を受けるプラグインのアップデートに加え、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入や、定期的なセキュリティ監査の実施も有効な手段となるだろう。また、ユーザー教育も重要であり、フィッシングメールや怪しいリンクをクリックしないよう注意喚起を行う必要がある。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2024-13419」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13419, (参照 2025-05-08).

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