目次
記事の要約
- KDDIと沖縄セルラーが衛星通信サービス「au Starlink Direct」を開始
- 他社回線ユーザーも利用可能で、6月末まで加入で6ヶ月無料
- 山間部や離島など、従来の通信網が行き届かない地域での通信を可能にする
「au Starlink Direct」サービス開始
KDDI株式会社と沖縄セルラー電話株式会社は、2025年5月7日より、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」の提供を開始した。このサービスは、UQ mobile/povoユーザーを含む、au回線以外をご利用のお客さまにも提供されるのだ。
既存のau周波数を活用し、スマートフォンがStarlink衛星と直接通信することで、空が見える場所であれば圏外エリアでもテキストメッセージの送受信や位置情報共有などが可能になる。auエリアで利用可能なデータ通信1GBも提供される点が特徴だ。
日本全土(47都道府県および領海)をカバーし、山間部や島しょ部、キャンプ場や海上など、通信環境の整備が困難な地域でも通信手段を提供する。6月30日までの加入で6ヶ月無料となるキャンペーンも実施している。
「au Starlink Direct」サービス詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
利用可能サービス | テキストメッセージ送受信(SMS/RCS/iMessage)、位置情報共有、AndroidスマートフォンでのGeminiによる調べもの、緊急地震速報/津波警報/Jアラート受信 |
対象者 | au回線以外をご利用のお客さま(UQ mobile/povoを含む) |
エリア | 日本全土(47都道府県および領海)※空が見える環境、au 5G/4G LTEエリアを除く |
対応機種 | Google Pixel 9シリーズ、iPhone 16シリーズ、iPhone 15シリーズ、iPhone 14シリーズなど(2025年5月7日時点で18機種) |
お申し込み方法 | au取扱店/au Online Shop(au取扱店は5月9日受付開始) |
料金 | 月額1,650円(UQ mobile(トクトクプラン2/コミコミプランバリュー)は月額550円)、6月末まで加入で6ヶ月無料 |
Starlink衛星通信について
Starlinkは、SpaceXが提供する低軌道衛星インターネットサービスだ。
- 多数の人工衛星による広範囲なカバーエリア
- 高速で低遅延な通信を実現
- 地上インフラに依存しない通信手段を提供
au Starlink Directは、このStarlinkの技術を活用することで、従来の通信網ではカバーできない地域にも通信サービスを提供可能にしているのだ。
au Starlink Directに関する考察
au Starlink Directは、通信インフラの整備が困難な地域への通信サービス提供という点で大きな意義を持つ。山間部や離島など、これまで通信環境が劣悪だった地域住民の生活向上に貢献するだろう。しかし、衛星通信の特性上、天候や地形の影響を受けやすく、通信速度や安定性に課題が残る可能性もある。
今後の課題としては、対応機種の拡大や、より安定した通信品質の確保が挙げられる。また、料金体系の見直しや、データ通信量の増加なども検討すべきだろう。サービスの利用状況を分析し、ユーザーニーズに合わせた改善を継続していく必要がある。
将来的には、災害時における緊急通信手段としての活用も期待できる。さらに、IoTデバイスとの連携による新たなサービス展開なども考えられるだろう。KDDIには、技術革新を続け、より多くのユーザーに恩恵をもたらすサービスへと発展させてほしい。
参考サイト/関連サイト
- KDDI.「「au Starlink Direct」を他社回線ご利用者向けに提供開始 | KDDI News Room」.https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-562_3846.html, (参照 2025-05-08).