目次
記事の要約
- Palo Alto NetworksがCortex XSIAM 3.0を発表
- AI駆動型脅威防御で攻撃を阻止
- エクスポージャー管理と高度なメールセキュリティ強化
Palo Alto NetworksがCortex XSIAM 3.0を発表
Palo Alto Networksは2025年4月28日、AI駆動型セキュリティ運用プラットフォームCortex XSIAM 3.0を発表した。このプラットフォームは、プロアクティブなエクスポージャー管理と高度なメールセキュリティ機能を強化することで、顧客のセキュリティ運用をより迅速かつ費用対効果の高いものにすることを目指しているのだ。
Cortex XSIAM 3.0は、脆弱性管理とメールセキュリティに対する従来のアプローチを一新し、セキュリティ運用センター(SOC)の範囲をリアクティブからプロアクティブなセキュリティへと拡大する。これにより、インシデント対応機能に加え、攻撃の発生前に脅威を阻止することが可能になるのだ。
Cortex XSIAM 3.0は、Cortex Exposure ManagementとCortex Advanced Email Securityを活用したAI駆動型脅威防御により、大規模な攻撃を阻止する。これらの新機能は、370億ドル規模の市場におけるレガシー製品の近代化を支援するだろう。
Cortex XSIAM 3.0の新機能であるExposure ManagementとAdvanced Email Securityは、2025年度第4四半期に世界中で一般提供開始予定だ。
Cortex XSIAM 3.0 の機能
機能 | 詳細 |
---|---|
Cortex Exposure Management | AIによる優先順位付けと自動修復で脆弱性に関するノイズを最大99%削減する |
Cortex Exposure Management | サードパーティソースとの統合で、ネットワーク、エンドポイント、クラウド全体のエクスポージャーを可視化する |
Cortex Exposure Management | 自動化された修復により、将来の攻撃を防止する |
Cortex Advanced Email Security | 高度なAIと自動化で、高度なメールベースの攻撃を阻止する |
Cortex Advanced Email Security | LLMを活用した分析で、生成AIを駆使した脅威を検出する |
Cortex Advanced Email Security | ワークフロー自動化で、悪意のあるメールの削除、侵害されたアカウントの無効化、影響を受けたエンドポイントの隔離を行う |
AI駆動型セキュリティ運用プラットフォーム
Cortex XSIAM 3.0は、AIと自動化を活用したセキュリティ運用プラットフォームである。このプラットフォームは、膨大なセキュリティデータを統合・正規化し、高度なリアルタイム分析と自動化を実現する。
- AIによる脅威検知と対応の自動化
- セキュリティ運用の効率化とコスト削減
- プロアクティブなセキュリティ対策の実現
これにより、セキュリティ担当者は、より迅速かつ効率的にセキュリティインシデントに対応できるようになるのだ。
Cortex XSIAM 3.0に関する考察
Cortex XSIAM 3.0は、AIと自動化によってセキュリティ運用を大幅に改善する可能性を秘めている。特に、プロアクティブなセキュリティ対策の強化は、従来のリアクティブなアプローチでは対応しきれない高度な攻撃に対抗する上で非常に重要だ。しかし、AIの精度や自動化の範囲には限界があり、誤検知や対応漏れといった問題が発生する可能性もあるだろう。
これらの問題に対処するためには、AIモデルの継続的な学習と改善、人間の専門家による監視と介入の仕組みが必要となる。また、自動化された対応プロセスの透明性と監査可能性を確保することも重要だ。さらに、多様なセキュリティツールとの統合性を高め、既存のセキュリティインフラとのシームレスな連携を実現することが求められるだろう。
今後、Cortex XSIAM 3.0には、より高度な脅威検知機能や自動化された対応機能の追加が期待される。また、ユーザーインターフェースの改善や、セキュリティ運用の可視化・レポート機能の強化も重要となるだろう。これらの機能強化によって、Cortex XSIAM 3.0は、企業のセキュリティ体制をさらに強化し、サイバー攻撃からビジネスを守る上で重要な役割を果たすだろう。
参考サイト/関連サイト
- Palo Alto Networks.「Palo Alto Networks Cortex XSIAM Delivers Industry’s First AI-Driven SecOps Platform to Span Proactive and Reactive Security – Palo Alto Networks」.https://www.paloaltonetworks.com/company/press/2025/palo-alto-networks-cortex-xsiam-delivers-industry-s-first-ai-driven-secops-platform-to-span-proactive-and-reactive-security, (参照 2025-05-08).