
目次
記事の要約
- moomooが本人確認にPocketSign Verifyを導入
- マイナンバーカードの公的個人認証サービス(JPKI)を活用
- 口座開設手続きの迅速化とセキュリティ強化を実現
moomoo証券の本人確認手続き改善
ポケットサイン株式会社は2025年5月8日、moomoo証券が提供する投資アプリ「moomoo」の本人確認に、同社のAPIサービス「PocketSign Verify」が導入されたことを発表した。このサービスは、マイナンバーカードの公的個人認証サービス(JPKI)を活用することで、本人確認手続きの迅速化と厳密化を両立させるのだ。
これにより、moomoo利用者はマイナンバーカードをスマートフォンにかざすだけで簡単に利用登録できるようになる。この仕組みは、事務コスト削減と顧客利便性の向上に貢献すると同時に、高いセキュリティ基準を実現する。犯罪収益移転防止法(犯収法)に基づくオンライン本人確認方法の規定にも準拠しているのだ。
従来の手続きでは、写真付き身分証の写真や顔の自撮り写真をアップロードするなど、手間のかかる作業が必要だった。しかし、PocketSign Verifyの導入により、スマートフォンにマイナンバーカードをかざし、暗証番号を入力するだけで本人確認が完了するようになり、手続き時間の短縮と書類不備による遅延の解消に繋がる。不正な口座開設も不可能になるため、利用者には利便性と安全性の向上がもたらされるのだ。
moomoo証券は、この仕組みを導入することで、利用者がスムーズに投資を始められる環境を整備した。これにより、利用者はこれまで煩雑だった手続きから解放され、より簡単に投資をスタートできる。同時に、金融機関としても安全性と利便性を兼ね備えた手続きフローを提供することで、利用者からの信頼性向上を目指しているのだ。
PocketSign Verify導入によるmoomooの本人確認改善
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | PocketSign Verify |
提供企業 | ポケットサイン株式会社 |
導入企業 | moomoo証券株式会社 |
導入時期 | 2025年5月8日発表 |
対象アプリ | moomoo |
技術 | マイナンバーカードの公的個人認証サービス(JPKI) |
効果 | 本人確認手続きの迅速化、厳密化、セキュリティ強化、顧客利便性向上、事務コスト削減 |
JPKIについて
JPKIとは、Japanese Public Key Infrastructureの略称で、マイナンバーカードのICチップに搭載された電子証明書を利用し、オンラインで利用者本人の認証や文書の改ざんされていないことの確認を公的に認証する仕組みだ。
- 安全・確実な本人確認が可能
- マイナンバーカードのICチップを利用
- 電子証明書による認証
高いセキュリティ基準を保持しており、なりすましによる不正な口座開設を防ぐことができる。政府は2024年6月、犯罪収益移転防止法に基づく非対面本人確認手法をJPKIに原則一本化することを決定しており、金融機関における導入が加速しているのだ。
moomoo本人確認改善に関する考察
PocketSign Verifyの導入は、moomooの利用者にとって大きな利便性向上をもたらすだろう。マイナンバーカードの普及率向上も後押しし、よりスムーズな口座開設が可能になる。しかし、マイナンバーカードを持たないユーザーへの対応や、システム障害発生時の対応策など、課題も残るだろう。
今後、JPKIの利用拡大に伴い、システムの安定性とセキュリティの更なる強化が求められる。また、利用者への分かりやすい説明とサポート体制の充実も重要だ。万が一、システム障害が発生した場合でも、迅速な復旧と利用者への情報提供が不可欠である。
さらに、多様な本人確認手段の提供も検討すべきだろう。例えば、運転免許証などの他の公的証明書にも対応することで、より多くのユーザーが利用できるようになる。ユーザー体験の向上とセキュリティの両立を図り、信頼性の高いサービスを提供し続けることが重要である。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「投資アプリ「moomoo」の本人確認にPocketSign Verify導入 | ポケットサイン株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000110743.html, (参照 2025-05-08).