
目次
記事の要約
- 丸紅I-DIGIOグループがSmartDB®︎を導入
- 11の稟議ワークフローシステムを統合
- 業務効率化とコスト削減を実現
丸紅I-DIGIOグループのSmartDB®︎導入
丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社と株式会社ドリーム・アーツは2025年5月8日、丸紅I-DIGIOグループにおける業務デジタル化クラウド「SmartDB®︎」の導入と利用開始を発表した。2024年10月より稟議業務アプリの利用を開始し、2025年4月にはグループ約1400名での運用が始まっているのだ。
SmartDB®︎は、ワークフローとデータベース機能を備え、ユーザ情報の管理が容易な点が選定理由の一つだ。旧システムではデータベース機能の不足によりデータ利活用が難しく、承認後の内容を台帳へ転記する手間も発生していた。SmartDB®︎はこれらの課題を解決し、管理コストと運用コストの削減、監査対応の効率化に貢献するだろう。
現在は稟議業務に利用されており、将来は案件管理、契約締結、請求書管理などへの活用範囲拡大を想定している。マルチGATEセキュリティオプションの活用により、社外ユーザーへの利用拡大も検討されているのだ。
グループ共通基盤としての要件を満たさず断念した別システムの利用拡大検討を経て、2024年3月にSmartDB®︎の導入が決定した。稟議業務アプリの利用開始を皮切りに、グループ全体の業務効率化が期待される。
SmartDB®︎導入による効果と今後の展開
項目 | 詳細 |
---|---|
導入企業 | 丸紅I-DIGIOグループ |
導入サービス | SmartDB®︎ |
統合システム数 | 11(稟議ワークフローシステム) |
導入開始時期 | 2024年10月(稟議業務アプリ) |
本格運用開始 | 2025年4月(約1400名) |
期待される効果 | 管理コスト削減、運用コスト削減(従来の半分以下)、監査対応効率化 |
今後の展開 | 案件管理、契約締結、請求書管理などへの活用範囲拡大、社外ユーザーへの利用拡大検討 |
SmartDB®︎の概要
SmartDB®︎は大企業向け業務デジタル化クラウドであり、現場個別の業務から全社横断業務までノーコードで開発可能だ。ワークフローとWebデータベースを中心に多彩な機能を備え、柔軟な外部システム連携、きめ細かな権限管理、高度なセキュリティ要件にも対応している。
- ワークフロー機能
- Webデータベース機能
- 外部システム連携機能
Microsoft Azureを採用し、利用規模の変化やコンテンツ増加にも柔軟に対応できる環境を実現している。
SmartDB®︎導入に関する考察
SmartDB®︎の導入は、丸紅I-DIGIOグループの業務効率化に大きく貢献するだろう。既存システムの課題を解決し、コスト削減、監査対応の効率化を実現する点は評価できる。しかし、システム統合に伴う初期費用や、従業員の教育コストも考慮する必要があるだろう。
今後、システム利用拡大に伴い、予期せぬエラーや不具合が発生する可能性も考えられる。そのため、迅速な対応体制の構築と、定期的なシステムメンテナンスが重要となる。また、ユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、システム改善に反映していくことも必要だ。
将来的には、AIを活用した業務自動化機能の追加や、他システムとの連携強化が期待される。これにより、さらに高度な業務効率化を実現し、グループ全体の競争力強化に繋がるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「丸紅I-DIGIOホールディングスがグループ共通のデータ基盤としてSmartDB®︎を導入 | 丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000145332.html, (参照 2025-05-08).