
目次
記事の要約
- AnyConnecTが新サービス「Immersive Tour」と「Digital Archiving of Intangible Cultural Heritage」を発表
- 世界遺産のリアルタイム配信ツアーと無形文化遺産のデジタルアーカイブ技術を提供
- SusHi Tech Tokyo 2025で初公開
AnyConnecTの新サービス発表
AnyConnecTは2025年5月8日より開催されるSusHi Tech Tokyo 2025において、2つの新サービスを初公開する予定だ。一つ目は、現地ガイドのライブ映像を通じて世界を旅できる新サービス「Immersive Tour」である。4Kカメラを用いたリアルタイム配信で、参加者はガイドと対話しながら個別リクエストも可能になる。
二つ目は、舞踊や伝統芸能など無形文化遺産を高精度モーションキャプチャとAIでデジタル資産化する「Digital Archiving of Intangible Cultural Heritage」だ。この技術は、各国の伝統を「知の継承」として補完し、教育の高度化やメタバースとの融合も可能にする。売上の一部を保全活動や研究支援に寄付するサステイナブルな事業モデルも特徴だ。
AnyConnecTは、教育DXで培った知見とSusHi Techのグローバルネットワークを融合させ、テクノロジーとアートを掛け合わせた新しい体験設計に挑戦するとしている。Immersive Tourでは、一般の観光客が立ち入れない世界遺産内部の特別ツアーも企画する予定だ。
「Digital Archiving of Intangible Cultural Heritage」は、従来の映像記録ではなくモーションキャプチャとAIを用いて無形文化遺産をデータ化・アーカイブする。これにより、各国の伝統文化をデジタルで保存し、教育やメタバースなどへの活用を可能にするのだ。
SusHi Tech Tokyo 2025とAnyConnecT
項目 | 詳細 |
---|---|
イベント名 | SusHi Tech Tokyo 2025 |
開催期間 | 2025年5月8日(木)-10日(土) |
開催場所 | 東京ビッグサイト 東展示棟 |
開催形式 | 会場とオンラインのハイブリッド開催 |
AnyConnecTの発表 | Immersive Tour、Digital Archiving of Intangible Cultural Heritage |
AnyConnecTの事業内容 | コンサルティング、文化・観光 DX、教育向け XR コンテンツ開発、イベント運営 |
モーションキャプチャ技術について
モーションキャプチャは、人間の動きをデジタルデータとして記録する技術だ。近年では、高精度なモーションキャプチャ技術の発展により、リアルな動きを再現することが可能になっている。
- 高精度な動きをデジタルデータ化
- 様々な分野での活用が可能
- AIとの連携による高度な分析
AnyConnecTは、このモーションキャプチャ技術を無形文化遺産のデジタルアーカイブに活用することで、伝統芸能の継承や教育、エンターテインメント分野への展開を目指しているのだ。
AnyConnecTの新サービスに関する考察
AnyConnecTの新サービスは、文化体験のオンライン化という時代の流れに沿った、革新的な試みであると言える。リアルタイムでの双方向コミュニケーションや、一般公開されていない場所へのアクセスといった、従来の旅行や文化体験では得られなかった価値を提供する点が優れている。しかし、高品質な4K映像配信には、安定した通信環境と高性能な設備が必要となるだろう。通信環境の不安定さや、設備の故障などがサービス提供に支障をきたす可能性も考えられる。
起こりうる問題への解決策としては、通信環境の冗長化や、オフラインでのコンテンツ提供、設備の定期的なメンテナンスなどが挙げられる。また、多言語対応や、アクセシビリティの向上も重要となるだろう。さらに、Immersive Tourでは、ガイドの質やツアー内容の充実が、顧客満足度に大きく影響する。そのため、ガイドの育成や、ツアー内容の多様化を図る必要がある。
今後追加してほしい新機能としては、VR/AR技術との連携によるより没入感のある体験や、ユーザー同士の交流機能などが考えられる。また、デジタルアーカイブされた無形文化遺産を、より多くの人がアクセスし、活用できるようなプラットフォームの構築も期待したい。AnyConnecTの今後の展開に期待している。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「AnyConnecT、リアルタイム旅行「Immersive Tour」と無形文化財DXを SusHi Tech Tokyo 2025 で初公開 | 株式会社AnyConnecTのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000155697.html, (参照 2025-05-08).