TC3のID管理基盤TactnaがAWS Qualified Software認定を取得、エンタープライズ向けIDaaS市場を牽引

TC3のID管理基盤TactnaがAWS Qualified Software認定を取得、エンタープライズ向けIDaaS市場を牽引
PR TIMES より

記事の要約

  • TC3株式会社が提供するID・アカウント管理基盤「Tactna」がAWS Qualified Softwareの認定を取得
  • AWS Foundational Technical Review(FTR)を通過し、AWSの技術基準を満たすことが認められた
  • エンタープライズ企業のデジタルサービス展開を支援し、信頼性と柔軟性に富んだID管理を実現

TactnaのリリースとAWS Qualified Software認定取得

TC3株式会社は2024年5月にエンタープライズ向けのID・アカウント管理基盤「Tactna」のアーリーアクセス版を公開した。このサービスは、柔軟なUIカスタマイズや業務フローへの適応が求められるIDaaS領域において、新たな選択肢として注目を集めているのだ。

そして2025年5月8日、TactnaがAWS Foundational Technical Review(FTR)を通過し、AWS Qualified Softwareの認定を取得したことが発表された。この認証取得により、TactnaはAWSの技術基準を満たす信頼性の高いソフトウェアとして公式に認められ、企業はより安心して導入・活用できるようになったのだ。

Tactnaは単なるID管理にとどまらず、サービスプロバイダーの要件に応じたUI・ロジックの実装、ユーザー体験(UX)の向上や業務効率化、さらにはユーザーデータの利活用を支える基盤として評価されている。柔軟なUIカスタマイズや業務フローへの適応が可能である点が、エンタープライズ企業からの高い評価につながっている。

Tactnaはアカウント管理ポータルサイト(TactnaUI)、Tactna Core、Extensionsの3つの主要機能で構成されている。TactnaUIはユーザー自身による属性情報の変更やパスワードのリセット、管理者向けのユーザー管理画面を提供する。Tactna Coreはアプリケーションごとの利用権限とユーザー属性情報を組み合わせ、IDaaSとの連携によって認可トークンを発行する。Extensionsはサービスごとの特有要件に対応可能な画面追加機能(Embedded UI)や、各種サービスとの認証連携フローを業務プロセスに合わせて自動化するWorkflow Hook機能を備えているのだ。

Tactnaの機能とAWSとの連携

機能詳細
アカウント管理ポータルサイト(TactnaUI)ユーザー自身による属性情報の変更やパスワードのリセット、管理者向けユーザー管理画面を提供
Tactna Coreアプリケーションごとの利用権限とユーザー属性情報を組み合わせ、IDaaSとの連携で認可トークンを発行
Extensionsサービス特有要件に対応する画面追加機能(Embedded UI)と、認証連携フローを自動化するWorkflow Hook機能
AWS連携AWS Foundational Technical Review(FTR)を通過し、AWS Qualified Software認定を取得
Tactna公式サイト

AWS Qualified Software認定について

AWS Qualified Software認定は、AWSのベストプラクティスに基づき構築・運用されているソフトウェアに与えられる認証だ。セキュリティ、信頼性、運用性の観点からAWS Well-Architected Frameworkに沿って評価が行われ、基準を満たしたソフトウェアのみが認定される。

  • AWSのセキュリティ基準を満たしている
  • 高い信頼性と可用性を備えている
  • AWS環境での運用に最適化されている

この認定は、企業がAWS上で安全かつ効率的にTactnaを利用できることを保証するものであり、導入におけるリスク軽減に大きく貢献する。

Tactnaに関する考察

TactnaのAWS Qualified Software認定取得は、その高いセキュリティと信頼性を証明する大きな一歩だ。エンタープライズ企業にとって、安全で柔軟なID管理基盤は不可欠であり、Tactnaはこれらのニーズを満たすソリューションとして今後ますます重要性を増すだろう。

しかしながら、今後、より複雑なセキュリティ脅威への対応や、多様化する認証方式への対応が求められる可能性がある。そのため、継続的なセキュリティアップデートと機能拡張が不可欠であり、TC3株式会社にはその点への取り組みが期待される。また、大規模なエンタープライズ環境への導入をスムーズに行うためのサポート体制の強化も重要となるだろう。

今後のTactnaには、多様な認証方式への対応、AIを活用した高度なセキュリティ機能の追加、そしてグローバル展開への対応などが期待される。これらの機能強化によって、Tactnaはさらに多くのエンタープライズ企業に利用され、デジタルサービス展開を加速させる原動力となるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「サービス提供事業者向けID・アカウント管理基盤「Tactna」がAWS Foundational Technical Reviewを通過し、AWS Qualified Softwareの認定を取得 | TC3株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000037014.html, (参照 2025-05-08).

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