MicrosoftがOneDriveをアップデート、Copilot搭載で共有と生産性が向上

記事の要約

  • OneDriveの新機能が発表された
  • Copilotによるファイル要約や共有機能強化などが含まれる
  • オフライン機能やMac向け機能強化、ライセンスのないアカウントへの対応も発表された

OneDriveの新機能発表

Microsoftは2025年5月9日、クラウドストレージサービスOneDriveのアップデートを発表した。このアップデートでは、AIアシスタントCopilotの統合による機能強化、共有機能の改善、オフライン機能の拡張などが含まれているのだ。

Copilotの導入により、ファイルの要約作成やFAQ生成、重要な情報の抽出などがワンクリックで実行可能になる。さらに、共有機能では「ヒーローリンク」と呼ばれる統一的な共有リンクが導入され、アクセス制御が容易になった。Copilotはヒーローリンクを共有する際にファイルの概要を自動生成し、受信者に内容を簡潔に伝える機能も提供するのだ。

同期機能も強化され、初期同期速度が最大3倍高速化された。macOS 15以降ではAPFSのFile Vault保護ドライブへの保存に対応し、Mac特有の特殊文字の扱いが改善された。OneDriveのWebアプリでは、ショートカットフォルダとピン留めしたドキュメントライブラリをオフラインで編集できる機能が追加されたのだ。

OneDriveアップデート詳細

機能詳細
Copilot統合ファイル要約、FAQ作成、重要情報の抽出
ヒーローリンク統一的な共有リンク、アクセス制御の簡素化
同期機能強化初期同期速度最大3倍高速化、APFS対応、Mac特殊文字対応
オフライン機能拡張Webアプリでショートカットフォルダとピン留めライブラリのオフライン編集が可能
PDF機能強化注釈、ブックマーク、表示設定変更、ページ回転など
モバイルアプリ強化カラーフォルダ機能追加
ライセンスなしアカウント対応2025年9月26日読み取り専用、10月29日アーカイブ

Copilotによる機能強化

Copilotは、OneDriveの様々な機能を強化するAIアシスタントである。このアップデートで追加されたCopilotの機能は、ユーザーの生産性向上に大きく貢献するだろう。

  • ファイル内容の要約生成
  • 共有リンク作成時の概要自動生成
  • ファイル内容に関する質問への回答

Copilotは、OneDriveの利用方法をより直感的で効率的なものにするだろう。

OneDriveアップデートに関する考察

OneDriveのアップデートは、AIを活用した機能強化とユーザーエクスペリエンスの向上に重点が置かれている点が評価できる。Copilotの導入による生産性向上効果は大きく、特に大量のファイルを扱うユーザーにとって大きなメリットとなるだろう。しかし、Copilotの精度やレスポンス速度、オフライン環境での動作安定性などは、今後の課題として挙げられる。

ライセンスのないアカウントの扱いについては、企業ユーザーにとって大きな影響を与える可能性がある。移行期間中に適切なサポート体制を整備し、ユーザーへの周知徹底を図る必要があるだろう。また、OneDriveのセキュリティ対策の強化も継続的に行う必要がある。データ漏洩や不正アクセスを防ぐための対策は、常に最新の状態に保つべきだ。

今後、OneDriveには、より高度なAI機能の搭載や、多様なデバイスとのシームレスな連携、さらに高度なセキュリティ機能の追加などが期待される。ユーザーニーズを的確に捉え、継続的な改善を続けることで、OneDriveはクラウドストレージサービスとしての地位をさらに強固なものにしていくはずだ。

参考サイト/関連サイト

  1. Microsoft Teams Blog.「OneDrive: Personalized Intelligence. Seamless Collaboration. Always On | Microsoft Community Hub」.https://techcommunity.microsoft.com/blog/onedriveblog/onedrive-personalized-intelligence-seamless-collaboration-always-on/4411621, (参照 2025-05-09).

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