目次
記事の要約
- PHPGurukul Online Birth Certificate System 1.0のバグを公開
- bwdates-reports-details.phpファイルのSQLインジェクション脆弱性
- CVSSスコア6.9(MEDIUM)と複数のHIGHレベルの脆弱性
PHPGurukul Online Birth Certificate Systemの脆弱性情報
VulDBは2025年5月1日、PHPGurukul Online Birth Certificate System 1.0における深刻な脆弱性を公開した。この脆弱性は、/admin/bwdates-reports-details.phpファイルのfromdate引数の操作によって発生するSQLインジェクションである。
攻撃者はリモートからSQLインジェクションを実行可能であり、データベースへの不正アクセスやデータ改ざんといった深刻な影響を与える可能性がある。この脆弱性は既に公開されており、悪用されるリスクも高いのだ。
他にも複数の引数が影響を受けている可能性があり、PHPGurukul Online Birth Certificate Systemの利用者は速やかにアップデートを行う必要がある。CVE-2025-4152として登録されている。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-4152 |
公開日 | 2025-05-01 |
更新日 | 2025-05-01 |
影響を受けるファイル | /admin/bwdates-reports-details.php |
脆弱性タイプ | SQLインジェクション |
CVSS v4 | 6.9 (MEDIUM) |
CVSS v3.1 | 7.3 (HIGH) |
CVSS v3.0 | 7.3 (HIGH) |
影響を受けるバージョン | 1.0 |
攻撃方法 | リモート |
CWE | CWE-89, CWE-74 |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法である。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることができる。
- データベースへの不正アクセス
- データの改ざん・削除
- システムの乗っ取り
SQLインジェクションは、Webアプリケーションのセキュリティにおいて最も深刻な脅威の一つであり、適切な対策が不可欠だ。
PHPGurukul Online Birth Certificate System 1.0の脆弱性に関する考察
PHPGurukul Online Birth Certificate System 1.0におけるSQLインジェクション脆弱性は、個人情報の漏洩やシステムの破壊といった深刻な被害につながる可能性があるため、迅速な対応が求められる。開発元は、脆弱性を修正したアップデートを速やかにリリースし、ユーザーへの周知徹底を行うべきだ。
今後、同様の脆弱性が他のPHPGurukul製品にも存在する可能性があるため、包括的なセキュリティ監査の実施が重要となるだろう。また、ユーザー側も、セキュリティパッチの適用や安全なパスワードの使用など、基本的なセキュリティ対策を徹底する必要がある。
この脆弱性の発見と公開は、オープンソースソフトウェアのセキュリティ向上に貢献するだろう。多くの開発者がこの事例を参考に、より安全なソフトウェア開発を行うようになることが期待される。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4152」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4152, (参照 2025-05-09).